巨人の大補強は「正解」だった!? 必ず起こる想定外のアクシデント 層の厚さが優勝の行方を決める
2025年4月21日(月)17時30分 ココカラネクスト

新加入の甲斐は攻守に存在感を示している(C)産経新聞社
一進一退の展開が続いています。
セ・リーグ連覇を狙う巨人です。今季はここまで20試合を終え、10勝9敗1分けの貯金1。チーム打率はリーグトップの.264と、主砲の岡本和真、新3番の吉川尚輝、ソフトバンクからFAで新加入の甲斐拓也らが打撃好調で、投打にバランスの取れた試合運びができています。
【動画】打撃も光る!甲斐が15日のDeNA戦でジャクソンから先制タイムリーを放ったシーン
スポーツ紙のデスクは言います。
「想定外が続いたチーム状況を考えたら、健闘の部類に入るでしょう。菅野が抜け、絶対的なエースに君臨するはずだった戸郷が不調で2軍落ちするとは、誰も予想できなかった。期待の新助っ人・キャベッジの負傷による戦線離脱や、坂本勇人のファーム再調整もそうです。そんな中でも阿部監督は手を変え品を変え、うまくやりくりしてチームを動かしている印象です」
そしてあらためて、巨人がオフに敢行した大補強は「正解」だったと分析するのです。
「長いシーズン、アクシデントはつきもの。首脳陣からすれば、危機管理としてそんな時こそ層の厚さが自らを助けてくれるんです。例えば甲斐です」
昨年のオフ、巨人がFAで甲斐を獲得に乗り出したとき、SNSのファンの声は「大城、岸田、小林、山瀬たちがいるのに、甲斐って本当に必要なの?」といった声が大多数でした。
「それでも阿部監督は日本一奪回に向けて、勝てる捕手、勝ち方を知っている捕手こそがチームに必要だと思ったのでしょう。キャッチャーについてはトップ・オブ・トップの阿部監督が獲得を熱望したことが、全てを物語っています」(前述のデスク)
中日から移籍したクローザーのライデル・マルティネス、DeNAを自由契約になった左腕・石川達也、現役ドラフトで日本ハムから獲得した中継ぎの田中瑛斗も、確かな戦力になっています。
「阿部監督とすれば、何とか終盤をリードした状態で迎えて、マルティネスに9回を託すような展開にしていきたい。そうでないと『宝の持ち腐れ』になってしまいますから。今後もペナントレースは長い。何が起きるか分かりません。今は2軍でくすぶっている秋広や浅野が再ブレイクする可能性だってある。層の厚さこそ、最大の『危機管理』と言えるのです」(前述のデスク)
まずは交流戦まで5割をキープし、夏場に向けて一気に連勝を重ねられるか。阿部監督の手腕に注目です。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]