勝みなみが海外メジャー初のトップ10入り 「マジお願い! って思っています(笑)」 と祈っている“ご褒美”は?

2024年4月22日(月)11時9分 ALBA Net

今季初メジャーでトップ10入りを果たした勝みなみ(撮影:南しずか)

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<シェブロン選手権 最終日◇21日◇ザ・クラブ at カールトン・ウッズ(テキサス州)◇6889ヤード・パー72>

勝みなみは、日本勢最高位のトータル5アンダー・9位タイで今季のメジャー初戦を終えた。優勝も見える位置で臨んだ最終日は「本当に楽しかった」。そのなかでは、「風のなかどういうプレーができるかなと思ったんですけど、まだまだトレーニングと練習が必要でしたね。伸びしろしかないですし、優勝に1歩でも近づけるように頑張りたい」ということを感じた。


優勝を争う一日のスタートは最高だった。雷雲発生により順延になった前日の続きで、午前7時1分に14番からプレーを再開。そこからバーディとボギーを1つずつ記録し迎えた18番パー5では、大きな見せ場を作った。フェアウェイからの2打目はグリーン手前のバンカーに落ちたが斜面を駆け上がり、やや手前に切られていたピン奥3メートルについた。グリーンの前面には大きな池。キャリーでボールがグリーンに落ちると、奥まで止まらないという状況でもあったが“ウルトラC”を繰り出し、チャンスを作った。

続く下りの難しいイーグルパットも決めて第3ラウンドを締めくくると、首位と4打差の7位で最終決戦へ。「すごく運がよかった。パットもいい感じに打てて、きょうはいけるかもと思いました」。最高の弾みをつけ、午前11時14分からの逆転を目指すラウンドに備えた。

しかし畑岡奈紗、カルロタ・シガンダ(スペイン)との同組でプレーした18ホールはなかなか思い通りにいかない時間が続くことに。前半を1バーディ・1ボギーで終えると、ティショットを左に曲げて、2打目は出すしかなかった後半14番、さらに1メートルのパーパットを外した16番でボギーを追加してしまった。

足踏みした原因として、スイングの悪癖が出てしまったことを明かす。「少し上体が上がってしまうクセがめちゃめちゃ出て、(打球が)右に右に飛んだ」。ようやく修正できたのは最終ホール。「意識したけど、足りなかった。もっと極端に大げさにやらないとダメだったなというのが反省点です」。38.8%(7/18)だったパーオン率などが足を引っ張り、ビッグタイトルをつかむことは叶わなかった。

それでも昨年は予選落ちした大会でトップ10に入ることができたことは、成長の証。この4日間は、アプローチの距離感やバンカーショットで何度もピンチを切り抜けた。これは、米国に来てから練習でも多くの時間を割いてきた部分でもある。「去年と今年の試合の経験が、今週生きました。本当にありがたい1週間でした」。これがメジャーで自身初となるトップ10入り。進んできた道が間違っていないという自信も深められる大会だった。

「全米(女子オープン)の予選会で36ホール回りたくない。それだけはマジお願い! って思ってます(笑)」。今の願いは、5月30日からランカスターCC(ペンシルベニア州)で行われる「全米女子オープン」に世界ランキング75位以内の資格で出ること。大会前の79位から、その最終決定となる5月27日(月)時点でのランクで当確圏内に入る必要がある。今回の好結果が、強い追い風になるのは間違いない。

このあとは一度日本に戻り、1週間のオフを取る。そして5月2日開幕の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」に出場、米日を股にかけメジャー連戦に挑む。「日本女子オープン」を2度制している勝だが、今回の戦いで米国でのメジャー優勝への意識も「だいぶ高まりましたね」という。「もっと最終日のゴルフがよければ上位に行けたし、伸びしろしかないと思えた。1つ1つ課題をクリアしていって、1つでも順位を上げられるように」。米ツアー2年目のシーズンを勢いづける4日間になるはずだ。(文・間宮輝憲)


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