週末3連戦で25失点 中日首位陥落の裏 球界OBが指摘した立浪監督の”思惑狂い”とは

2024年4月22日(月)12時7分 ココカラネクスト

立浪監督がいかにチームを浮上させていくかも注目が高まる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 開幕から好調に走ってきた中日が首位陥落した。
 
 中日は4月21日の阪神戦(甲子園)に0−3と降雨コールドゲームで敗れた。チームは4連敗、今月9日から守ってきた首位の座を阪神に明け渡した。

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 先発の松葉貴大は5回まで無失点と粘り強く投げていたが、6回一死から連打を許し、調子を上げてきた佐藤輝明に3ランを被弾。7回表終了時にコールドゲームを宣告された。

 チームにとっては疲労感が増す連戦となった。この3連戦は初戦はメヒア、2戦目は左腕エースの大野雄大が2回を持たず炎上。さらに振り返ると、18日のヤクルト戦に投げた柳裕也も4回途中6失点と崩れていた。

 最近の中日のチーム状況については球界内からも考察の声が上がっている。
 
 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は4月22日に自身のYouTubeチャンネルに「【プロ野球解説】阪神が6連勝で首位!中日投手が〝崩壊〟これでは…巨人下位打線が問題!「大城&吉川の奮起が必要」村上宗隆〝いつの間にか2冠〟オリックス山下舜平大「去年と何が違う?」西武の中継ぎどうする?」と題した動画を更新。週末に行われた3連戦の各球団の戦いぶりを独自の視点で解説している。

 まず首位奪取した阪神は打線が勢いを取り戻し「流れるようになってきた」と表現。一方、首位陥落となった中日には「少し疲れが見え始めた」として投打に勢いがなくなってきたと指摘。何よりも1番の武器である投手陣に関しては、週末の阪神3連戦においても初戦のメヒアが4回4失点、2戦目の大野が2回途中6失点と先発が早期KOが続いたことが誤算とした。

 中日のこれまでの試合運びとしては「5、6回まで僅差でいって、終盤ひっくり返すとかそういうゲームがすごく多かったんだけど」とした上で、最初から離されると立浪和義監督が目指す「勝ちパターンの投手を使いづらくなってしまう」と指摘。先発がある程度試合を作り、さらに鉄壁のブルペン陣をどんどんつぎ込むことで失点を許さず打線の援護を待つ形が取れなくなったことで「どうしても苦しくなる」とした。

 打線も3連戦でわずか2得点と湿りがちとあって「悪循環のパターンに入ってきてしまう」と危惧、先発陣の立て直しが必要とした。

 ただ首位陥落したとはいえ、まだ4月とあって先を見据える。「今年の中日は強いよ。だから自信を持って頑張ってほしいな」と高木氏はエールを送ることも忘れなかった。動画内では他球団の戦いぶりについても触れている。

 4連敗中の中日は23日から敵地の巨人戦に臨む。再び上昇気流を取り戻せるか、投手陣整備が何より鍵を握りそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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