【第34回かすみがうらマラソン】男子はベンジャミン、女子は松村がともに2連覇

2024年4月22日(月)4時0分 スポーツニッポン

 ◇スポニチ主催第34回かすみがうらマラソン兼国際ブラインドマラソン2024(2024年4月21日 茨城県土浦市J:COMフィールド土浦周辺発着)

 1万3575人がエントリーして開催され、フルマラソン男子は昨年覇者のガンドゥ・ベンジャミン(32=栃木県陸協)が2時間16分19秒で制した。同女子も昨年優勝の松村幸栄(36=コモディイイダ)が2時間42分20秒で制し、ともに2連覇を達成した。国際ブラインドマラソン男子はパリパラリンピック(視覚障がいT12)出場を目指す堀越信司(35=NTT西日本)が2時間22分19秒で3連覇した。 (詳細は25日付スポニチ東京紙面でも掲載)

【17キロ付近から独走】

 <男子フルマラソン>ベンジャミンが17キロ付近から独走でゴールテープを切った。日大4年時に箱根駅伝で2区区間賞の実力者は「タフなレース。アップダウンがきつかったし、暑かった」と振り返った。3月までは栃木県壬生町の職員としてジュニア世代に陸上を教え、4月からは米沢市役所に勤務し、小学生から70歳まで幅広い世代と一緒に走りながら指導しているという。2連覇達成に「うれしいです」と笑顔が絶えなかった。

【粘り強さ見せた】

 <女子フルマラソン>松村が今年は粘り強さを見せた。昨年、自身が更新した大会新には3分近く及ばなかったが、トップの座は死守。「去年の自分は超えられなかったけど優勝はできた」と笑顔を見せた。静岡出身で須磨学園、豊田自動織機、ラフィネグループを経てコモディイイダ(関東地区に展開するスーパー)に所属。日頃は「坂戸にっさい店で週5日、働いています」。レジ打ちと事務を担当しながら充実の競技生活を続けている。

【“最強のおばはん”新設レース制す】

 ○…新設の10マイル女子限定チーム対抗レースは「最強のおばはん」が制した。市民ランナーの鴈原淳子、好士理恵子、松本恭子がチームを組んで、計3時間3分13秒で優勝。好士は「普段は別々に走っている。マラソン大会を通して知り合い、このレースに出ることにした。初代女王チームの座を狙った」と振り返った。

【全盲男子10マイル 高橋笑顔のV2】

 ○…全盲男子10マイルは大会ブラインドマラソンアンバサダーで三菱商事所属の高橋勇市(58)が1時間8分46秒で連覇。「昨日、禁酒したことが良かった。寒いとダメなので気候もちょうどいい」と笑った。同社は“8大会連続”の大会オフィシャルパートナー(シルバー)。高橋は同社のパラスポーツ応援プロジェクト「DREAM AS ONE.」のロゴ入りシャツを着用した。

 ◆国際ブラインドマラソン優勝者

 ▽全盲男子5キロ 三上直人25分43秒 ▽同男子10マイル 高橋勇市1時間8分46秒 ▽同男子フルマラソン 加治佐博昭3時間7分27秒 ▽全盲女子5キロ 黒沢絵美27分38秒 ▽同女子10マイル 井口深雪1時間26分58秒 ▽同女子フルマラソン 近藤寛子3時間21分58秒 ▽光覚男子5キロ 吉田英世22分42秒 ▽同男子10マイル 勝又直1時間10分32秒 ▽同男子フルマラソン 堀越信司2時間22分19秒 ▽光覚女子5キロ 安部和美27分28秒 ▽同女子10マイル 西島美保子1時間18分28秒 ▽同女子フルマラソン 道下美里3時間4分44秒 ▽弱視男子5キロ 伊藤博正25分49秒 ▽同男子10マイル 前田幸正1時間19分32秒 ▽同男子フルマラソン 高井俊治2時間39分15秒 ▽弱視女子5キロ 吉田信野37分7秒 ▽同女子10マイル 柴原里美1時間37分0秒 ※弱視女子フルマラソンは走者なし

スポーツニッポン

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