【マイラーズC】ソウルラッシュ 隔年制覇!負傷松山の代打・団野「ポテンシャルを感じた」

2024年4月22日(月)5時10分 スポーツニッポン

 京都のG2「第55回マイラーズC」は1番人気のソウルラッシュが差し切りV。2年ぶり2度目の隔年制覇で、重賞3勝目を飾った。

 成長は止まらない。6歳馬ソウルラッシュが豪快に突き抜けた。好スタートを決め、リズム重視で中団へ。3角過ぎの下り坂を利用して勢いを付け、直線に向かう。トップギアに切り替わり、グイグイと伸びる。雨が降りしきる、ぬかるんだ馬場も問題にしない。内で食い下がるG1馬セリフォスをゴール前で突き放した。騎乗予定だった松山が前日に落馬負傷。急きょの代打騎乗となった団野は神妙に振り返る。「強かったです。ソラを使うところがあると聞いていたんですけど、そういうこともなかった。ポテンシャルを感じましたし、無事に勝てて良かった」と相棒を称えた。

 団野は騎乗依頼を受けた後、レースまでの短い時間でできる限り研究。最善を尽くした。「松山さんの容体が心配です」と先輩を思いやり、落馬事故が続くことに「思うように気持ちをつくることができないことが多々あります」と口をついた。それでも「結果を出さなくてはいけない」と気を引き締めてVにつなげた。

 ソウルラッシュは3年連続でこのレースを走り、一昨年に続く隔年勝利を決めた。6歳でもさらに力をつけている。池江師は「最近は体形が中年オヤジみたいになっていますけどね。人間でも、中年だけど若い人はいますから。中年の星ですよ」と目を細めた。追い切りでは3週連続CWコースでラスト1F10秒台を刻み「キレッキレですもんね」とうなずいた。

 堂々と安田記念(6月2日、東京)へ向かう。22年13着、23年9着と辛酸をなめた舞台。今の充実度なら期待が膨らむ。「いい形で迎えられそう。何とかG1が欲しいね。種牡馬にしてあげたいから」と夢をつないだ。三度目の正直で悲願のビッグタイトルをつかみにいく。

 ◆ソウルラッシュ 父ルーラーシップ 母エターナルブーケ(母の父マンハッタンカフェ)18年3月28日生まれ 牡6歳 栗東・池江厩舎所属 馬主・石川達絵氏 生産者・北海道日高町の下河辺牧場 戦績19戦7勝(重賞3勝目) 総獲得賞金3億8484万500円 馬名の由来は魂の突進。

スポーツニッポン

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