悪童ネリ来日「あいつよりも勝っている」 尚弥を早くも挑発 会見で猫をかぶっていたワケも告白

2024年4月22日(月)5時30分 スポーツニッポン

 5月6日に東京ドームで世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)に挑戦する、元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(29=メキシコ)が21日、米国から羽田空港に来日した。過去に大幅な体重超過を犯した問題児はここまで優等生を演じてきたが、悪童としての本性を現して挑発を連発。早くもKO宣言が飛び出すなど、終始強気な口ぶりで打倒・井上へ闘志をむき出しにした。

 多くの報道陣に囲まれる中、ネリは金縁の眼鏡に上下白の服装でゲートに登場した。家族や陣営スタッフとともにリラックスした様子で、ファンサービスにも笑顔で対応。謙虚な姿勢とは裏腹に、記者から井上について問われると、冷静な口ぶりで過激な言葉を続けた。

 「俺はあいつよりも勝っている。あいつを恐れてはいないし、ノックアウトする」

 悪童としての本性を現した。3月に井上と対面した会見では、過去の体重超過を謝罪するなど優等生モードだったネリ。「あのときは周りにリスペクトすべきと言われたからだ」と会見時は猫をかぶっていたことを告白。「パンテラ(ヒョウ)」の愛称を持つ男がいよいよ牙をむいた。

 今月には海外メディアで「井上は普通のボクサー」と語るなど、強気な発言を繰り返していた。この日も「井上はパウンド・フォー・パウンド(=全階級を通じての最強ランク)の中ではNo・1だとは思わない。もっといい選手がいる」と2階級4団体統一王者テレンス・クロフォード(36=米国)らの名を挙げ“悪童モード”で挑発を連発した。

 18年3月の山中慎介戦で2・3キロの体重超過をした前科があるが、今回は体重調整に細心の注意を払っている。「このフライト中に少し上がったかもしれないが、問題はない」と余裕の対応。WBCによる15日前の事前計量もクリアしていることを強調した。

 決戦まで残り約2週間。「状態はパワフル。東京ドームでの試合が成功することを願う」。持ち前の奔放さを全開にした悪童が、臨戦態勢に入った。 (伊東 慶久)

スポーツニッポン

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