【一問一答】統一戦に臨む井岡「彼の得意な距離で打ち勝ってKO」
2024年4月22日(月)14時34分 スポーツニッポン
◇WBA&IBF世界スーパーフライ級王座統一戦 井岡一翔<12回戦>フェルナンド・マルティネス(2024年7月7日 両国国技館)
プロボクシングWBA&IBF世界スーパーフライ級王座統一戦の発表会見が22日、都内で開かれ、WBA王者・井岡一翔とIBF王者フェルナンド・マルティネスが出席して意気込みを語った。
主な質疑応答は以下のとおり。
——選手としての相手の印象
マルティネス「ボクサーとしての井岡のスタイルはとても好きだ。正しいスタイルと思う。私も自分のスタイルを大変気に入っている。試合で足を使って逃げない、正面から戦う、スペクタクルな試合をする。試合の日は観客のみなさんが大変満足して帰られるように努めたい」
井岡「スタイルとしてはファイターで、打ち合える距離で接近戦が強い印象がある」
——マルティネス選手に日本に来た印象を
「日本は初めて。昨日(21日)空港にたくさんの人が来てくれて驚いたし、うれしかった。まるで自分のホームのようだった」
——これまでの練習と今後の予定は
マルティネス「アルゼンチンでずっと練習してきた。今後2カ月ほどキャンプを張りたい。ラスベガスで練習したい。そして2週間前には再び日本に帰ってきたい。最終段階の練習としてスパーリング、あとは調整をしたい」
井岡「来月から自分もラスベガスにキャンプに行く予定を立てている」
——王座統一に懸ける気持ちを
マルティネス「統一戦を長いこと望んでいた。実現するのは大変うれしく思う」
井岡「統一戦は特別な試合。できることにまず感謝したい。前回(22年12月のフランコ戦)はドローで統一できなかったので、今回は勝ってベルトを2本獲りたい」
——どんな試合、結果になるか
マルティネス「自分の良さを全て出す試合をしたい。観客が満足する試合をしたい。血を呼ぶかも知れない。井岡選手が言ったように、この試合はスペシャルで重要な試合。アルゼンチンにタイトルを持って帰りたい」
井岡「彼の距離で打ち勝たないと止めることはできないと思うので、彼が得意とする距離で打ち勝って、最終的にはKOできたらいいと思っている」
——井岡選手、前回は違うスタイルのボクシングを見せた。今回は
「積極的に攻める姿勢、前回は試合に向けて自分が考えてきたことをパフォーマンスににつなげることができて、自信にもつながって結果も残せた。引き続きこの試合でも積極的に攻めて、彼が得意とする距離で打ち勝たないと彼は止まらないと思うので、勝負して、その中で倒しきりたい」
——ボクサー井岡にとって統一戦を戦う特別感とは
「王者という立場でいる以上、統一戦は選択肢としてはあった。交渉で一番優先したのは(WBC王者)エストラダ選手(メキシコ)だったが、次戦では厳しいとなって、次の選択肢としてマルティネス選手と戦いたいとなった。指名試合もあるし、統一戦はいろんな要素が重なってできる試合。長いキャリアでも統一戦は特別だし、簡単にできる試合ではない。その点、相手もリスペクトして感謝しているし、両陣営、両団体に感謝して戦いたい」
——勝てばベルトを4つ集める道に進むのか。
「自分としてはベルトに興味があるのではなく、選手に興味がある。まずはこの試合でベルトを2本獲って、そのあとにエストラダ選手と3団体統一戦ができればいいが、指名試合もある。目の前のことをクリアして次の試合が実現できると思う。何度も言うが、ベルトより興味がある選手と戦いたいと思っているし、そういった戦いを優先的にできればと思っている」