中須賀、通算80勝を達成/2023全日本ロード第2戦鈴鹿2&4 JSB1000 レース2

2023年4月23日(日)15時41分 AUTOSPORT web

 4月23日、2023年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第2戦 NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レースのJSB1000クラス レース2が三重県の鈴鹿サーキットで行われ、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が優勝を飾った。2位は岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)、3位は名越哲平(SDG Honda Racing)となっている。


 全日本ロードレース選手権第2戦鈴鹿2&4の決勝レース2は中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が優勝、開幕4連勝を達成した。


 鈴鹿2&4の最終日。澄み渡る青空の下、16周の決勝レース2が行われた。7番グリッドの名越哲平(SDG Honda Racing)が抜群のスタートを決めてホールショットを奪い、2番手に水野涼(Astemo HondaDream SI Racing)、ポールポジションの中須賀は3番手、岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)、作本輝介(AstemoHondaDreamSIRacing)、津田拓也(AutoRace Ube Racing Team)の順でオープニングラップを終える。

2023全日本ロード第2戦鈴鹿2&4 JSB1000 レース2 スタートシーン


 2周目の最終シケインでは水野がトップを奪取したが、次の1コーナーでややアウトに膨らんだところを名越が抜き返す。4周目、西ストレートで3番手にいた中須賀が水野を抜いて2位に上がり、トップ集団は名越、中須賀、水野、岡本、作本、日浦大治朗(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)の6台に。

2023全日本ロード第2戦鈴鹿2&4 JSB1000 レース2 序盤のトップ争い


 5周目、130Rで岡本が水野をパスし、3位へ浮上。4位につけた水野だったが、6周目にはチームメイトの作本、7周目には日浦にもかわされる。その間にトップ3台との差ができ、セカンド集団は日浦、作本、水野が4位を争う。


 レース中盤、トップの名越と中須賀はテールtoノーズの状況。岡本は一時、この2台に離されそうになるが、挽回して食らいついていく。12周目、再び名越と中須賀が接近。14周目の1コーナーで中須賀がトップに浮上。これを逃しまいと、岡本もヘアピン、MCシケインで名越に仕掛けて2位へ。対して名越も130Rで抜き返し、15周目には名越vs岡本の戦いが激化。それを尻目に中須賀は独走態勢を築く。


 ラストラップ、中須賀は2位に2秒5の差を持って見事勝利。2位争いは岡本に軍配、3位は名越と、今季の4レースすべてで同じ結果となった。4位はAstemo HondaDream SI Racingのチームメイト同士の戦いを水野が制し、作本が5位でチェッカーを受けた。

中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)/2023全日本ロード第2戦鈴鹿2&4 JSB1000 レース2


■中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)レース2:優勝
「午前中のウォームアップ走行と決勝ではコンディションが変わっていて、特に路面温度が高くなったので、非常にタフなレースになりました。路面温度が高くなったことで、恐らくタイヤも厳しくなってくるので、どうすれば自分がしっかり勝ち切れるかなと戦略を立てて臨みました」


「(名越選手とは)速いところと遅いところがけっこう違っていて、思っていたよりもタイヤの温存ができていませんでした。前に出てからプッシュし始めると何回も転びそうになったのですが、その状況でも冷静に走り切れたことが勝因です」


「(自身の連勝記録に対して)記録を目指してやっている訳ではないですし、一戦一戦どうすればしっかり勝ちきれるか、自分がどうすれば速く走れるか、どうすればいいレースができるかっていうことだけを考えた結果が今につながっているのかなって思います。そのために日々努力していますし、引き続きしっかりいいレースをして、ファンの皆さんに楽しんでいただきたいなと思います」


■岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)レース2:2位
「完全に戦略ミスでした。もう少し早いうちに前に出たかったんですけど、中須賀選手が言ったように、速い場所と遅い場所が全然違って、自分のペースで走ることができませんでした。前半セクションは自分の方が速かったりしたけど、後半セクションでちょっと離されてしまって、ずっとタイヤを使う厳しいレースでした。(中須賀選手は)前に出るタイミングもそうですし、勝負を仕掛けるポイントがすごいうまいなって思ったのと、今回のレースウイークで初めて後ろでずっと走っていたんですけど、速さの面でも上手さの面でも、やっぱり全然違うなと改めて痛感しました。次戦までに頑張って近づくようにします」


■名越哲平(SDG Honda Racing)レース2:3位
「昨日のレース1は後ろにいるだけで何もできませんでしたが、今日はいいスタートが切れて、1周目からしっかり自分のペースで走ることができました。僕には引き出しもないですし、ペースをキープしてなどの余力もないので、自分の持てるすべてを出していきました。抜かれたらついて行くのも難しいなと思っていたので、抜かれたらすぐ抜き返して自分のレースにするというプランでしたが、思っていた以上にコンディションの変化への対応や、タイヤのマネージメントができていませんでした。抜かれた後は、何もできずにただ離されていく一方になってしまいましたが、昨日とは違った内容でレースができたので、開幕戦から今日と確実に前進できていると思います。引き続き僕らがやっていることを信じて突き進みたいです」

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