ヌービル「皆が優勝を夢見ていた。チームに謝りたい」/WRC第4戦クロアチア デイ2後コメント

2023年4月23日(日)12時45分 AUTOSPORT web

 4月22日、クロアチアで開催されているWRC世界ラリー選手権の2023年シーズン第4戦『クロアチア・ラリー』は、デイ2のSS9〜16が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が前日の総合2番手から首位に浮上した。そんな競技2日目を終えた各陣営からドライバーコメントが発表されている。


■Mスポーツ・フォードWRT


●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合3番手


「なんて災難だろう。大丈夫だ……ハンドブレーキが効かないとかそんな感じのことだ。こういう状況は厄介なものだ」(SS15)


「(何が問題なのか)わからない。話すのは難しい。ドライブするのが難しいんだ。何が起きたのかわからないが、とにかく終わってよかった」(SS16)


●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合7番手


「タイムには少し驚いた。僕はすごく遅れている。理解するのが難しいよ。何を間違えているのか、見てみないといけない」(SS16)
※いずれもSS後の公式インタビューより。

オット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第4戦クロアチア・ラリー
ピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第4戦クロアチア・ラリー


■:ヒョンデ・シェル・モビスWRT


●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイリタイア


「エルフィン(・エバンス)に対するリードを守ろうとしていた。オープニングのふたつのステージではいいペースで順調に進めた」


「SS11の3速で入る右コーナーのところでブレーキングが遅れた。カットに入ってコーナーにエントリーする時にマシンのリア(のグリップ)を失ってしまった。そして、外側のコンクリートに衝突して僕たちの1日は終わった。左リヤのダンパーとアップライトが壊れてしまったから続けるチャンスはなかったんだ」


「その時点までの感触はあまりよくなかった。スプリットでわずかに遅れたとしても、自分のリズムを維持できると思っていたが、そうはならなかった。優勝を争っていると、小さなミスが起きるときがある。チームに謝りたいよ」


「今週末は皆、優勝を夢見ていた。その理由は誰もがわかっていることだ。僕たちは優勝に近づいていたし、ベストを尽くして信じ続けた。でも残念ながら努力は報われなかった」


●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合3番手


「今日はペースが少し足りなかったけれど、それでも表彰台のポジションにいることはもちろんうれしいよ。昨日とは違ったフィーリングだったけど、荒れたターマックで完璧な走りをできなかったことはわかっている。金曜日の走行を再現しようとしていたが、トップのタイムに追いつくのは難しかった」


「コンディションはさらに滑りやすい感じだった。グリップがないと感じたら自信を失ってしまう。新しいステージがトリッキーになることはわかっていたが、あんなに荒れているなんてクレイジーだった」


「残念なことに午前中にティエリー(・ヌービル)がリタイアしたことで、僕たちはポジションの面では恩恵を受けた。だから最終日に向けて集中し、マシンを改善しなければならない。そして表彰台でラリーを終えるんだ。そうすれば少なくともチーム全体にとって収穫となるだろう」

エサペッカ・ラッピ(左)とシリル・アビテブール(右:ヒョンデ・モータースポーツ・チーム代表) 2023年WRC第4戦クロアチア・ラリー
クレイグ・ブリーンの追悼する特別なカラーリングをまとったヒョンデi20 Nラリー1(ティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組) 2023年WRC第4戦クロアチア・ラリー


■TOYOTA GAZOO Racing WRT


●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合5番手


「順位を挽回するためかなりハードに戦い、順位を3つ上げることに成功した。また、セブ(セバスチャン・オジエ)と僅差の戦いが続いたが、彼とのバトルはつねに大変なので、とにかく攻め続け、一日を通して速く走ることができた」


「昨日の午後の走行で、クルマとセットアップに関して良いフィーリングを掴めたので、今日は自信を持ってスタートすることができた。また、今朝は出走順も良くクリーンな路面を走ることができたけど、午後の再走ステージは路面がかなりダーティで滑りやすくなっていた。明日は様子を見ながら、できるだけ多くのポイントを獲得できるように頑張るつもりだ」


●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合首位


「長い一日だったが良い順位を得ることができた。朝は路面がダーティなところで少し慎重になりすぎていたように思うけど、それでも午前中はことがうまく運び、クルマの調子も良くなっていった」


「午後はオット(・タナク)に対するリードを失っていき、彼が何かしら問題を抱えたことで少し余裕ができたが、自分としては満足できない状況だった。それでも、このラリーではトラブルを避け、道の上に留まり続けることが大事だ」


「このようなラリーでは決して大きなリードとはいえないので、リスクを管理しながら明日もいい走りをしなくてはならない」


●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合4番手


「カッレ(・ロバンペラ)と戦いながら、ふたりとも順位を上げることができて良かった。もちろん、僕たちが本当に望む順位を争っているわけではないが、少なくともチームのためにより多くのポイントを獲得することには役立っていると思う」


「運転を楽しむことができていますし、少なくとも今日の午後はトラブルなく走ることができた。今朝はロードセクションでちょっとした問題を解決しなければならず、タイムコントロールに少し遅れペナルティを受けてしまった」


「それでも、走り続けることはできたし、その後はいいペースだった。残る4本のステージもこの調子で頑張るよ」


●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合6番手


「デイ2を終え、総合6番手。トリッキーなステージが多く苦戦しました。明日は最終日。改善し、良いフィーリングでパワーステージをプッシュできるよう頑張ります」
※Twitter(@TakamotoKatsuta)より。

エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第4戦クロアチア・ラリー
セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第4戦クロアチア・ラリー
カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第4戦クロアチア・ラリー

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