ネリが公開練習 「井上尚弥はマイケル・ジョーダンではない」「流血を見るだろう」

2024年4月23日(火)13時34分 スポーツニッポン

 ◇4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 井上尚弥<12回戦>ルイス・ネリ(2024年5月6日 東京ドーム)

 4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋)に挑戦する元世界2階級制覇王者でWBC同級1位のルイス・ネリ(メキシコ)が23日、都内のジムで公開練習を行った。シャドーボクシングとミット打ちを1ラウンドずつ披露した。

 ネリは公開練習の開始予定時間よりも16分早くジム入り。報道陣約70人が詰めかける中、すぐに拳にバンテージを巻き付け、本気モードに突入した。練習前の会見でコンディションを問われると「体調は100%。5カ月練習してきたので最高だ」と強調。既に減量は順調と話していたが、ドーピング検査も「これまで3回やって全て陰性だった。最後は20日前だった」と明かした。日本の印象については「東京は静かで好きな街。前回(発表会見で来日した3月)は寒かったが、今回は暖かいので体重を落とすのに役立っている」と語った。

 井上について、チーフトレーナーのサミール・ロサーノ氏は「良い選手で、たくさん引き出しもある」とコメントする一方、「私たちは全てに対応して練習してきた。井上にはもちろんミスもある。そのあたりは勉強してきた」と対策は十分な様子。ネリも「井上は過大評価されていると思う。(12月に対戦した)タパレス(フィリピン)と11回まで戦ったことは過大評価につながる。良い選手と思うが、バスケットボールでいうマイケル・ジョーダンのような選手ではない」と分析した。

 戦前の予想は圧倒的に井上が有利。それでもネリは「井上は無敗の王者だが、私にも自らの手がある。必ず勝利をつかみ取る。弱点はいくつか見つけている。井上のスパーリング相手から意見を聞いて勉強してきた。5、6ラウンドに分かるだろう」と勝利に自信を示した。「何ラウンドかは分からないが、必要なラウンドにKOを取れるだろう」とKO決着を見据え、「パウンド・フォー・パウンド(全階級を通じての最強ランキング)を決めるような試合をして4団体統一を成し遂げたい。(観客は)人生の中で見たことがない試合を目撃する。流血を見るだろう。とても厳しい試合になると思うが、全てを出してリング上で死ぬ覚悟で戦う」と意気込んだ。

スポーツニッポン

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