優勝エバンス「クレイグの家族に週末を楽しむことを約束していた」/WRCクロアチア デイ3後コメント

2023年4月24日(月)12時55分 AUTOSPORT web

 4月23日、WRC世界ラリー選手権2023年シーズン第4戦『クロアチア・ラリー』の競技最終日、デイ3のSS17〜20がクロアチアの首都ザグレブを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が約1年半ぶりとなる優勝を飾った。そんな今戦の全日程を戦い終えたトヨタ、ヒョンデ、Mスポーツ・フォードの各陣営からドライバーコメントが届いている。


■Mスポーツ・フォードWRT


●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/総合2位


「クルマにペースがあったのはタイムを見ればわかる。でも作動範囲はとても狭くて、クルマのスイートスポットがどこにあるのか理解するのが難しかった。これまでチームはとてもハードな仕事をしてきてくれたので、戦いに加わることができていた。でもさらに力を引き出すために、懸命に仕事を続ける必要がある。チャンピオンシップのこのエキサイティングなバトルに留まることができるようにね」


「チャンピオンシップのトップとはたった4ポイント差だからうれしいし、2回のステージ優勝も含めて今週末総合2位につけられたのは、本当に良い結果だよ。ポルトガルのテストは来週行われる。これから僕が集中するのは、できる限りの準備とチームとの仕事だ。次の重要なイベントに向けて可能な限りの備えができるだろう」


●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/総合7位


「パフォーマンスには満足しているよ。ある場所では速さを出すことができ、ポテンシャルがあることを示すことができた。でも僕は一貫性を欠いてしまっていた。金曜日はタイヤ選択を間違えてタイムを失ってしまったが、土曜日は順調で4番手まで上がることができた」


「でも、残念ながらいくつか問題があって、1日の終りには7番手まで順位を落としてしまった。それでもポジティブでいたい。これからのイベントで一貫性を取り戻すことができたら、僕はトップ5か、表彰台でフィニッシュできるはずだ」

2年連続の2位となったオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第4戦クロアチア・ラリー
総合7位でフィニッシュしたピエール-ルイ・ルーベ/ニコラス・ギルソウル組(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第4戦クロアチア・ラリー


■ヒョンデ・シェル・モビスWRT


●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合33位


「なんと言ったらいいかわからない。あらゆることが起きてしまった後で、チームのためにも、僕たちのためにもとても残念に思っている。つらい時だから、クレイグ(・ブリーン)が誇りに思ってくれるように優勝したかった。残念ながら、土曜日に首位からリタイアしてしまい、そのチャンスを失った」


「100パーセント以上の力を注がなければならなかったが、限界まで攻めているとあのようなミスを常に避けることはできない。パワーステージで戦うことを決意して、この午前中にラリーに復帰した。完全にすべての力を尽くした。それはクレイグのためだったんだ」


●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合3位


「どこから始めたらいいだろう。チームには本当に感謝している。僕たちを含めほとんどの人たちにとって、ここへ来るのは簡単な選択ではなかったが、また走行する機会を与えてくれたことに感謝している」


「この一週間は本当にタフだったし、間違いなくこれまででもっとも辛い週のひとつだったと思う。しかし、僕たちはスマートなドライブに意識を集中し続けて、表彰台を獲得できた。これは今週の僕たちとチームにとって、とても重要な結果だったんだ。だから感謝しているよ」

デイ2のSS11でクラッシュを喫したティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第4戦クロアチア・ラリー
3位となったエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第4戦クロアチア・ラリー


■TOYOTA GAZOO Racing WRT


●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合4位


「リザルトに関してはそれほど良い週末ではなかったが、自分たちにできることはやれたと思う。セブ(セバスチャン・オジエ)と素晴らしいバトルができたし、その戦いに勝つことができたことは悪くない」


「もちろん、4位争いはしたくなかったけどね。金曜日の時点ではそれが精一杯だった」


「この週末はいいスタートを切ることができず、セットアップで小さなミスをしてしまったが、その後クルマは良くなったので、チームに感謝している。パワーステージではハードにプッシュし、充分なポイント(ステージ2番手/ボーナスの4ポイント)を獲得することができた」


●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合優勝


「もちろん、ふたたび勝利を得るために長い間頑張ってきたが、今この瞬間はあまり意味がないように感じている。みんなにとって厳しい1週間だったけど、WRCファミリー全体が一丸となってクレイグに敬意を表したことは誇りに思う。競技はいつもどおり行われたが、きっと彼もそれを望んでいたはずだ」


「金曜日は、自分たちの出走順では路面が汚れていたこともあり、このラリーで勝つことは少しハードルが高いように思っていた。しかし、他の選手たちがトラブルに見舞われたこともあり、優勝争いをするチャンスが巡ってきた」


「スコットと僕は、クレイグの家族にこの週末を楽しむことを約束していた。それを実行することができた。ラリーが終わったので、改めてクレイグの家族に哀悼の意を捧げる」


●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合5位


「厳しい1週間だった。スポーツの観点からは、もっといいリザルトを残すことができるペースがあったと思うが、この週末は思いどおりにいかなかった。ただし、モータースポーツというのはそういうものだ」


「今日はかなり苦労したが、カッレ(・ロバンペラ)は本当に速かったし、最終日に関しては彼ほどのペースが僕にはなかったと言わざるを得ない。それでも、パワーステージは狙っていたのだが、誤ったタイヤ戦略をとってしまい、ステージ中に息を呑む瞬間が何度かあった。だから、フィニッシュラインを通過し、チームにポイントをもたらすことができて良かったよ」


●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合6位


「ラリークロアチアは総合6位」


「苦戦しましたが、最終日はクルマも改善でき、最終パワーステージは4番手でポイント獲得できました。次戦はポルトガル!」
※Twitter(@TakamotoKatsuta)より

総合4番手をかけて争った“ふたりのチャンピオン”。カッレ・ロバンペラ(左:4位)とセバスチャン・オジエ(右:5位) 2023年WRC第4戦クロアチア・ラリー
総合6位入賞を果たした勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第4戦クロアチア・ラリー

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