立浪中日 泥沼5連敗で3位転落 13試合連続ホームランなし&23イニング連続無得点 チームの危機に待たれる「救世主」の存在

2024年4月24日(水)6時30分 ココカラネクスト

立浪監督の起用法にも注目が集まる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 一時は首位に立っていた中日が苦しんでいる。
 
 中日は4月23日の巨人戦(ひたちなか)に0−2と敗れ、今季4度目の完封負けで5連敗を喫し、3位に転落した。左腕エースの小笠原慎之介には連敗ストッパーとしての役割も期待されたがミスも響き、打線もつながらなかった。

【動画】中日左腕・小笠原が萩尾にタイムリーを許したシーン

 先発の小笠原は初回に坂本勇人の適時打で先制を許すと、4回には岡本和真の打ち取ったかと思われた当たりを遊撃の山本泰寛がまさかの落球というミスもあり、その後、萩尾匡也に左前打を許し、2点目を失った。

 一方、打線はこの日も重かった。先の阪神3連戦でもわずか2得点と貧打がクローズアップされたが、この日も3回までは相手先発・山崎伊織に封じられ無安打。4回の三好の右中間二塁打がこの日の初安打となったが得点にはつながらず。最大のチャンスは7回。先頭の中田翔が四球を選び、一死一、二塁のチャンスを作ったものの、山崎からスイッチした高梨雄平に代打の大島洋平が遊ゴロ、続く山本も見逃し三振に倒れ、点を奪えなかった。

 8回も開幕から無失点を続ける相手左腕アルベルト・バルドナードの前に3者連続三振を喫するなど、最後まで打線に覇気が見られなかった。この試合の敗戦でチームは13試合連続本塁打なし、23イニング連続無得点となっている。

 何よりも一時は快進撃を続けていた打線のつながりを欠いているのが深刻な状況を招いている。

 好調時は、1番・三好、2番・田中が塁に出て、中軸で点を奪う形ができていたものの、この試合では上位打線が作った4回のチャンスに一死三塁からカリステが遊ゴロ、続く中田が同じく遊ゴロに倒れ、得点を奪えなかった。4番の中田はここ最近5試合の打撃は17打数3安打、打率「.176」、本塁打0と湿りがち。同じく中軸を打つ細川は18打数6安打、打率「.333」と内容はそこまで悪くないが、チームを勝たせることができていない。

 先に開幕から3番を務め好調だった高橋周平を故障で欠き、ベテランの中島宏之もプレー中の負傷で登録抹消されたばかり。一時より打線に厚みがなくなっていることで”救世主”の存在が待たれている。

 現在2軍で調整中のダヤン・ビシエドはくしくも23日に行われたウエスタンリーグ・阪神戦でファーム2号となるソロを打ったばかり。6回に阪神先発、及川雅貴の初球直球をしっかり捉えて、左翼へ運んだ。この日の第1打席では二塁打を放つなど状態を上げてきている。ほかにも昨季4番を任されたこともある若きロマン砲、石川昂弥もこの試合では9回に1号3ランを放っている。チーム合流につながるか、ともに注目の存在となりそうだ。

 8年ぶり単独首位でファンを喜ばせたのはつい最近のこと。2年連続最下位からの巻き返しを誓う中、このままずるずる負けるわけにはいかない。投打を立て直して、食い下がれるか。立浪監督の「次の手」に注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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