慶大の”清原ジュニア”は何が凄いのか プロ入りの可能性 スカウトの本音

2024年4月24日(水)7時0分 ココカラネクスト

清原は「経験を積めば、化ける可能性はゼロとは言えない」存在だという(C)産経新聞社

 只者ではないことは間違いありません。

 4月13日に開幕した東京六大学野球春季リーグ戦。ドラフト1位候補の明治大・宗山塁遊撃手(4年)とともに、その一挙手一投足が注目されているのが、慶應義塾大の4番打者・清原正吾一塁手(4年)です。

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 父はあの清原和博さん。186センチ、90キロと父譲りの恵まれた体格を誇る右のスラッガーは、開幕週の東大戦で2試合連続タイムリーを放つ活躍で勝ち点奪取に貢献。神宮を沸かせました。

 彼の凄さはどんなところにあるのでしょうか。スポーツ紙のアマチュア野球担当記者は言います。

「清原選手は慶應幼稚舎の頃、軟式野球をプレーしていましたが、慶應普通部(中学)ではバレーボール部、慶應高校ではアメリカンフットボール部で活躍しています。つまり野球に関しては6年間のブランクがある。硬式野球については大学入学と同時に始めた。そんな選手が昨秋の明治神宮大会で大学日本一に輝いた名門・慶應義塾大の4番に座っているわけです。これは異次元の偉業ですよ」

 そして、こう続けるのです。

「オープン戦では社会人野球の投手から2本、ホームランを放っています。企業チームの選手はアマ球界の中でも選び抜かれたエリートです。これは清原選手が単なる話題性にとどまらず、確かな実力の持ち主であることの証明でしょう。本人はプロ野球も進路の選択肢の一つにしているそうです。可能性は決してゼロではないでしょう」

 それでは実際のところ、スカウトの評価はどうでしょうか。あるNPBスカウトは匿名を条件にこう語ります。

「いい選手であることは間違いありません。慶應義塾大で4番を務めるわけですから、並の打者ではない。それでもNPBはトップ中のトップが集い、1軍行きを巡って競争を繰り広げる世界。清原選手が現在の実力で、1軍で通用するのかと問われれば、さらなるレベルアップが必要というのが正直なところでしょう」

 仮に獲得するとなれば、育成契約が濃厚と言います。

「ファームで経験を積めば、化ける可能性はゼロとは言えない。イケメンですし、新人合同自主トレや春季キャンプの話題を独占することは間違いないでしょう。スポーツ新聞社の上層部は自身と同世代のスターとなるKKコンビが大好きですから、連日一面になることは間違いない。グッズの売れ行きを考えたら、簡単に元が取れます」

 プロ野球は人気商売。実力だけでなく「華」を兼ね備えたロングヒッターは、その部分でも獲得を検討するに値する人材であると、語ってくれました。

「正直、まだ東大戦を終えたばかり。ここで評価を下すのは早すぎます。4月27日からは名門・法政大との勝負に臨みますので、ここで爆発するようなことがあったら、かなり面白くなってきます」

 清原選手、夢の父子二代プロは実現するのか。リーグ戦という名の“就活”から目が離せそうにありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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