ネリ 尚弥は「ジョーダンじゃない」 悪童モード“バスケの神様”引き合いに挑発

2024年4月24日(水)5時0分 スポーツニッポン

 ◇プロボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 統一王者・井上尚弥《12回戦》WBC1位ルイス・ネリ(2024年5月6日 東京ドーム)

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥に挑戦するWBC世界同級1位ルイス・ネリが23日、都内のジムで公開練習を行った。これまで井上への挑発を繰り返してきた中、この日も強気な発言を連発。過去に体重超過やドーピング疑惑のあった悪童だが、順調な仕上がりをアピールした。34年ぶりの「番狂わせ」へ確かな自信を口にした。

 約70人の報道陣と関係者に囲まれて気分を良くしたのか、この日もネリの口撃は止まらなかった。井上陣営の大橋秀行会長、父・真吾トレーナーらが目を光らせる中、お構いなしに井上を挑発。「あいつは過大評価されている。(昨年12月に対戦した)タパレス(フィリピン)と10回まで戦ったことがそうだ。良い選手だと思うが、マイケル・ジョーダンのような選手ではない」。史上2人目の2階級4団体統一を成し遂げた「モンスター」でも、「神様」と称されたNBAスーパースターのような伝説的な存在ではないと言い放った。

 さらには過去に井上のスパー相手を務めた同郷の選手からの情報を基に「(弱点を)いくつか見つけた。何ラウンドかは分からないがKOできる。流血を見るだろう」と不敵に笑った。

 公開練習では左右のフック、アッパーとパワフルな連打を繰り出す全開モード。「調子は100%。過去の10倍か20倍だ」と万全の仕上がりをアピールした。WBCの15日前事前計量もクリア。18年3月の山中慎介戦では体重超過したが、現在は127ポンド(57・6キロ)と、スーパーバンタム級リミット(55・3キロ)まで2・3キロ。3度のドーピング検査も全て陰性で、前科のある“悪童”が改心した姿を見せている。

 統一世界ヘビー級王者のタイソンが東京ドームでダグラスに10回KO負けして「世紀の番狂わせ」が起こった90年から34年。再び番狂わせを演じる自信を口にし「4団体統一を成し遂げたい。全てを出してリング上で死ぬ覚悟で戦う」。一度で4本のベルトをまとめる願ってもないチャンス。ネリは確実に勝利を狙いにきている。

 ▼井上の父・真吾トレーナー パワフルさは感じたが、切れはそう感じなかった。(井上の弱点があると)誰でも言う。今までの選手も尚弥に何もできなかった。だからそこは気にならない。(ネリの公開練習を視察)

スポーツニッポン

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