ブレーブスの左腕セールが7回2安打1失点で3勝目、大投手なのに捕手のサインに首を振らない理由とは?

2024年4月27日(土)14時8分 スポーツニッポン

 ◇インターリーグ ブレーブス6-2ガーディアンズ(2024年4月26日 アトランタ)

 ブレーブスのクリス・セール(35)が26日(日本時間27日)のガーディアンズ戦に先発登板。7回95球を投げ、2安打1四球6奪三振1失点の好投で6対2の勝利を導いた。今季3勝1敗となった。

 オフにトレードで獲得したとき、20年以降、ケガでフルシーズンを投げていないことが懸念されたが、ここまで5試合で31・2イニング、特にこの3試合はすべて7イニングを投げ切っている。この日は初回先頭のスティーブン・クワンに内角直球を右超え本塁打とされ、2回も1死後ガブリエル・アリアスに内角直球を中前打、盗塁と一ゴロ失で1死一・三塁のピンチを迎えたが、空振り三振と二ゴロで無失点に切り抜けた。3回から7回は完璧、2回途中から17打者を連続でアウトにした。相手はこの試合の前まで18勝7敗でア・リーグ中地区首位のガーディアンズだったが、寄せ付けなかった。

 ブレーブスはセールを10月のポストシーズンの切り札として獲得したが、シーズン序盤から大活躍。95マイルの直球と、78マイルの大きく曲がるスライダーは健在で、この日も14個の空振りを奪っている。打線も援護。マルセル・オズナは4回の適時二塁打で2打点を加え、今季MLBトップの31打点。負傷者リストから復帰したオジー・アルビースも6回の右前適時打を含む2安打と活躍した。ブレーブスは過去11試合で10勝を挙げている。

 ところでセールはMLB14年のベテランで、サイヤング賞投票で2位1回、3位1回、4位2回、5位2回、6位1回の大投手だ。にもかかわらず基本、捕手からのサインに首を振ることはないそうだ。スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」の記者が報じている。

 セールはその理由をこう説明している。「高校ではコーチの指示だし、大学ではコーチのサインを無視したら、後で走らされることになる。そして、メジャーに上がった時、最初のキャッチャーはあのAJ・ピアジンスキーだった。それについては想像してみてください」と笑う。ピアジンスキーは自己主張の強い捕手で知られ、10年にセールがルーキーだった時は、すでに2度オールスターに選出されたメジャー13年目のベテランだった。「だから、最初の3、4年は自分で球種を決めなかったし、その後も、これでうまくやれてきたのだから変えなくてもいいと判断した」と語っている。

スポーツニッポン

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