大商大は開幕6連勝 プロ注目の4番・渡部が1号満塁弾「(犠飛で)三塁走者を還そうと心がけた」

2024年4月27日(土)17時55分 スポーツニッポン

 ◇関西六大学春季リーグ第4節2回戦 大商大14—3京産大(2024年4月27日 ほっともっとフィールド神戸)

 大商大が4番・渡部聖弥外野手(4年)の満塁弾などで14—3と京産大を圧倒した。開幕から6連勝で勝ち点3と独走態勢を築いている。3回に京産大に先制を許し、直後に1番・福島大輝外野手(4年)の左越えソロで追いついたものの、5回終了時は1—1の息詰まる展開だった。

 渡部の満塁弾は10—2と試合が決まっていた8回裏。無死満塁で一発を狙える場面だったが「ゴロを打ってしまうと併殺がある場面。フライを打って三塁走者を還そうと心掛けていました。1点を重ねていくのが大商大の野球なので」と振り返る。真ん中のストレートを捉えると、打球はバックスクリーンで弾む。プロ注目の長打力を見せつけた瞬間だった。

 富山陽一監督は「渡部は自打球が当たった影響が残っていて。うん、踏み込めるようになったな」と話す。今春1号は左足の痛みが回復した証でもある。だが、渡部は「今までもそんなに調子は悪くなかったんです。打球が正面ついたりして。きょうも(第1打席)ピッチャーを強襲したのにアウトになって。そんなのが続くと焦りが出ちゃって」と不運を嘆いていたという。しかし、6回の遊撃強襲打は記録こそ失策になったが、走者に残ることができた。不運は解消しつつある。7回の左前打で打点がついて、8回のグランドスラムを呼び込んだ。

 「僕が打てなくて苦戦した試合もあった。これからはその分も打っていきます」と渡部は力強く復調を宣言した。

 大商大は1年生スラッガーの真鍋慧(けいた)内野手を2番DHで起用するなど、チーム内の競争が激化している。この試合は“二刀流”に挑んでいる1年生の中山優月投手を5番・三塁に起用。中山は4回二死から詰まりながらも中前に大学初安打を放った。「ツー・ナッシング追い込まれて、何とかバットが出た感じ。試合に出たくて出たくて。結果が出て良かった」と中山。頼もしい1年生の駒も増えて、大商大は春から常勝ムードを濃くしている。

スポーツニッポン

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