広島・ドラ1常広 5月6日にも2軍で実戦デビュー 初の本拠地でシート打撃登板は圧巻打者8人5K

2024年4月27日(土)5時45分 スポーツニッポン

 広島のドラフト1位・常広羽也斗投手(22)が26日、3度目のシート打撃登板で初めて本拠地マツダスタジアムのマウンドに上がった。最速151キロで打者8人に36球を投げ、許した安打性は1本だけで5奪三振。圧巻の内容だった。コンディション不良などによる調整遅れから段階を踏み、早ければ5月6日のウエスタン・リーグ阪神戦(由宇)で実戦デビューが見込まれる。

 初見参のマツダスタジアムで常広はエンジン全開だった。3度目のシート打撃登板で、最速151キロを計測。打者8人相手に3者連続を含む5奪三振で圧倒し、ドラフト1位の能力を誇示した。

 「投げやすかった。今後のイメージが少しできたので良かった。今日は打者と勝負しようとテーマを持って投げた。それは一つクリアできた」

 松田元(はじめ)オーナー、前監督の佐々岡真司氏(本紙評論家)もネット裏から見守る中、躍動感あふれる投球で万全を強調した。直球の他、フォーク、カーブ、チェンジアップ、スライダーの全球種を試運転。先頭のシャイナーに直球を右前打された後は快音を許さず、フォークを空振り三振した中村貴が「エグい」と声を上げるほどの切れ味だった。初めて打者に投げた17日のシート打撃では打者8人から三振なし。結果が示す通り状態は上がり、「はっきりしたボール球も少なかったのは良かった」とうなずいた。

 春季キャンプでは3度のブルペン入り。1軍の沖縄2次キャンプから戻った後はコンディション不良のため3軍のリハビリ組に合流した。実戦形式は前回20日に続き3度目。リハビリ期間では投球フォームを分析した上で体の使い方なども球団トレーナーと学んできた。「自分の体のことや投球フォームなどは、大学の時と比べて分かるようになった」。常に広い視野を持ち、前だけを見据えている。

 高2軍監督は「明日の状態を見て、問題がなければ2軍に合流する。(実戦は)1週間後ぐらいになると思うけど、先発をさせる予定」と説明。早ければ5月6日の阪神戦で実戦デビューが見込まれる。「試合では、とにかく相手と勝負することだけを意識してやりたい。まずは2軍で結果を出すことを考えている」と決意を新たにした。(長谷川 凡記)

 【常広に聞く】

 ——変化球の精度は。

 「一番大事なのは直球と同じように腕を振って投げること。自分と勝負していたら腕の振りとかが弱くなってしまったり、空振りが取れなかったりするので、変化球はまだ状態を上げられると思う」

 ——2軍本隊への合流も見えた。

 「指導者の方、トレーナーの方にずっと付きっきりで面倒を見てもらっていた。早く独り立ちというか、ステップを踏み、上(1軍)で結果を出して、感謝の気持ちを伝えたい」

 ——次回は実戦になりそう。

 「実戦にいく過程でブルペンや練習で、自分と向き合っていきたい。試合では相手と向き合う分、普段は自分と向き合い、技術や直球の質を上げられるように練習をしていきたい」

スポーツニッポン

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