今秋ドラフト候補の神戸弘陵・村上 神戸国際大付相手に2回1/3を無失点、4奪三振 最速149キロ計測

2024年4月27日(土)13時54分 スポーツニッポン

 ◇春季高校野球兵庫県大会3回戦 神戸弘陵1—3神戸国際大付(2024年4月27日 高砂)

 今秋ドラフト候補の最速152キロ右腕、神戸弘陵・村上泰斗投手(3年)が、強豪相手に実力を誇示した。6回途中から2番手登板して2回1/3を投げ、2安打無失点、4奪三振。全7アウトの過半を、三振で奪ってみせた。

 「四球を出せない場面だったので、そこで三振を取りきれて良かったです。とにかく打たれてもいいので、ゾーンの中に強い球というのを意識して。チームに流れを持ってきたいと思っていました」

 6回だ。2点差に広げられ、なおも2死満塁のピンチで2番手としてマウンドへ上がった。力みもあって先頭打者相手にカウント3ボールとなったが、そこから踏ん張った。フルカウントまで立て直すと、最後は最も自信のある直球で空振り三振を奪い、吠えた。

 「(神戸国際大付相手の投球内容に)手応えはありますけど、自分の中ではもっと三振を取りたかったです」

 7回以降も続投。直球に頼ることなく、カーブ、フォーク、カットボールと変化球も効果的に駆使してスコアボードに「0」を並べた。特に8回。1死二塁とされると、ギアを入れ替えた。フォークとカットボールを決め球に2者連続奪三振。兵庫県内では今春選抜準優勝の報徳学園と双璧の実力を持つ強豪・神戸国際大付打線を、真っ向勝負でねじ伏せた。「真っすぐを張ってきている中でどれだけ交わせるかも大事。(いろんな球種で三振を取れたのは)良かったと思います」とうなずいた。

 「7割くらい(の力で投げた)。三振を取る時はちょっと力を入れました」と振り返ったこの日の直球の最速は149キロで、平均球速145キロ。それでも満足することはなく、「アベレージ147〜148キロはいきたいです」と、さらなる進化を見据えた。ネット裏からはNPB5球団以上のスカウトが視察。ヤクルト・松田慎司スカウトは「しっかり腕が振れるのが魅力。真っすぐに力があるし、フォークもいい」と評価した。

 ただ、試合は惜敗。公式戦は最後の夏を残すのみとなった。村上は「チームとして当たり前のことを当たり前にできるようにならないといけない。日常生活も含めて。そういうところが敗因と思うので、そういう部分を直して、負けにくいチームになっていきたいです。個人としては夏が終わってからのドラフトのこともあるので、自分のマックスを更新できるようにしたい。目標は夏までに155キロです」と言葉に力をこめた。35年ぶり2度目の夏の甲子園と、その先に待つドラフト指名に向け、日進月歩の進化を期す。

 ◇村上 泰斗(むらかみ・たいと)2007年(平19)2月20日生まれ、兵庫県出身の17歳。白金小1年から白金メッツで野球を始める。猪名川中では箕面ボーイズで捕手兼外野手。神戸弘陵では2年春から背番号11でベンチ入りし、同秋からエース。最速152キロ。50メートル走6秒3、遠投110メートル。1メートル80、76キロ。右投げ右打ち。

スポーツニッポン

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