日本ハム 打線を引っ張る“裕涼お兄さん”は隠れ首位打者

2024年4月28日(日)6時45分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ 日本ハム9—0オリックス(2024年4月27日 エスコンF)

 日本ハム・田宮裕涼捕手(23)が27日、オリックス戦で3安打4打点と大暴れした。ドラフト同期入団で、昨季まで同僚だった吉田輝星投手(23)と対戦した8回にはダメ押しの左中間2点二塁打を放つなど、同学年対決も制した。今季最多となる17安打9得点をマークした打線をけん引し、規定打席未到達ながら打率・423で“隠れ首位打者”となった。

 勢いが止まらない。田宮のバットから面白いように快音が響く。首位ソフトバンクを追いかける打線の核となった6年目は「しっかりいい打席を一打席ずつ送っている結果」とはにかんだ。

 まずは初回1死一、三塁。イレギュラーして一塁手・頓宮のグラブの下をすり抜けるラッキーな右翼線適時二塁打をマークすると、7回1死二塁でも右翼線へ適時二塁打。新庄監督も「最初の安打が彼を乗らせた。今日は2、3本打ってくれるだろうという気持ちでいた」とにんまりだ。

 ハイライトは8回2死一、二塁。同じ18年ドラフトでプロ入りした同学年の吉田と対峙(たいじ)。左中間2点二塁打と勝負を制し、3安打4打点の荒稼ぎだ。試合前には吉田から「まだ(打率)3割あるの?」と声を掛けられ、「(試合前は)3割8分だよって言ったら“マジ!”って…」と振り返る。ただ試合後はそれどころか、規定打席まで7打席足りないものの打率・423と絶好調だ。

 直近12試合で1番だった郡司が6番に入り、1番に加藤豪が入った打席のテコ入れも奏功し、今季最多17安打9得点で大勝。その中心にいた田宮は「どこの打順でもやることは同じ」と無欲で、目の前の打席で結果を出していくつもりだ。

 大型連休初日の企画として、ファンの子供がヒーローのインタビュアーを務めた。お立ち台で「ヒーローになるためにどれぐらい練習した?」と質問され、「たくさん練習しました。かっこいい選手と思ってもらえるように頑張りたい」と返答。“裕涼お兄さん”の笑顔がひときわ輝いた。(田中 健人)

スポーツニッポン

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