D’station Racing 2018スーパーGT第2戦富士 レースレポート

5月5日(土)20時30分 AUTOSPORT web

D’station Racing

Race Report 002 − 2018.5.5


コンディションに予想外の苦戦も

総力結集で6位入賞を果たす


AUTOBACS SUPER GT SERIES Round.2 Fuji


 望外の2位表彰台獲得を果たした第1戦岡山から約1ヶ月。D’station Racingは、事前の公式テストで好タイムをマークしていた得意の富士スピードウェイで開催される第2戦富士を迎えた。第1戦の後に行われた鈴鹿でのテストでも好タイムを記録しており、D’station Porscheの状態はいい。悲願の初勝利に向け、ドライバーの藤井誠暢、スヴェン・ミューラー、そしてチームメンバーの期待も高かった。


 ゴールデンウイークの一戦とあり、例年晴天に恵まれるこのラウンドだったが、そんな好調のD’station Porscheにとって思わぬ幕開けとなってしまう。5月3日の予選日、前日から降っていた雨は止んだものの、次第にサーキットは霧が濃くなり、午前8時40分からの公式練習はなんと中止になってしまった。急遽、天候が回復した午後0時50分から30分間走行が行われたが、本来予選、決勝に向けた重要な走行時間が失われてしまった。


 午後2時45分からの公式予選も、20分1回と通常とは異なる形式が採られたことから、30分間の公式練習も藤井のみがステアリングを握り1分37秒992で3番手につけ、公式予選に臨んだ。ただ、開幕戦での2位による30kgのウエイトハンデ等が影響したか、藤井をもってしても1分37秒358というベストタイムで10番手に。その後上位車両にペナルティがあったことから、D’station Porscheは9番手から決勝レースに挑むことになった。


 予選後に第3戦が、そして明けた5月4日に第4戦が行われたポルシェ カレラカップ ジャパンでは、星野敏オーナーが2位、3位と連続表彰台を獲得するなどD’station Racingは大いに士気を高め、5万5000人が訪れた4日の決勝レースを迎えた。天候はゴールデンウイークらしい五月晴れ。D’station Porscheは藤井誠暢がステアリングを握り、500kmの長丁場のレースに挑んでいった。


 決勝に強いポルシェ911 GT3 Rのポテンシャルを活かし、藤井は序盤から少しずつポジションを上げていくが、藤井はドライブしながら、予選で使用し、決勝スタートに用いられたタイヤのパフォーマンスがそれほど高くないことを感じ取っていた。上位にはつけても、これではトップ争いには加われない……。藤井は早めのピットインがベターであることを無線で伝え、25周を終えピットイン。別のタイヤを装着し、ミューラーに交代した。


 藤井の読みどおり、交換したタイヤのポテンシャルは悪くない。ミューラーは着実に上位陣と互角のタイムで周回を重ねていく。ただ、トップはさらにペースがいい。また、後方からは#11 GT−Rがハイペースで追い上げてきた。そんななか、この週末初めての本格的なドライブながらミューラーはハイペースで走行を重ねながら、44周を走行。69周を終えピットに戻り、ふたたび藤井にバトンを繋いだ。


 ふたたびコクピットに戻った藤井は前を追い、#65と#0という2台のメルセデスが競り合う4番手争いに加わろうとスパートをかけるが、やや間隔が開いておりそのままチェッカー。6位でフィニッシュすることになった。


 事前には優勝も狙っていたこともあり、D’station Racingにとってはややもの足りない順位ではある。「本来得意ではなかった岡山ではポイント獲得、富士で表彰台以上と考えていただけに、なんだか逆になってしまいましたね」と藤井も苦笑い。


 第1戦でのウエイト、さらにコンディションがD’station Racingに味方しなかったがゆえの結果だが、チーム、そしてドライバーたちは与えられた環境の中でベストを尽くしており、不利な状況の中でのポイント獲得は、目指すチャンピオンに向けて欠かせない条件だ。現に、2戦を終えて藤井とミューラーはランキングで2位と同点の20ポイントで3位につけているのだ。まだシリーズの先は長い。チームは6位という結果を前向きにとらえ、次戦鈴鹿に挑む。

D’station Racingのメンバー
D’station Porsche


星野敏


Satoshi Hoshino Team Principal

今回のレースに向けて期待しすぎていたところもあるので、残念といえば残念ですね。意外にもストレートスピードが伸びなかったですし、ちょっと不思議なレースでした。まあでも、これがSUPER GTの難しさだと思っていますし、目標とする優勝に向けて、ひと筋縄ではいかないということです。今回の結果を踏まえて、次戦の鈴鹿に挑んでいきたいと思います。ポルシェカレラカップジャパンでは連続で表彰台に乗ることもできましたが、PCCJもSUPER GTでも、D’station Racingにたくさんのご声援をいただきました。皆さん応援ありがとうございます。


佐々木主浩


Kazuhiro Sasaki General Manager

期待していたレースですけど、ポイントを獲ることができたのは良かったです。今回は他のライバルたちのスピードが優っていましたね。タイヤの部分も藤井選手は語っていましたけれど、そのコンディションのなかでドライバーふたりが頑張ってくれたのではないでしょうか。次戦の鈴鹿はそれほど得意ではないとは聞いていますが、大丈夫ではないでしょうか。得意としていた富士で表彰台に届かなかった分、次がどうなるかも分かりませんからね。きっちりとポイントをとり続けることが大事だと思っていますからね。


武田敏明


Toshiaki Takeda Team Director

今回は残した結果よりも、事前の期待が高いレースでしたが、他も同じ条件ながらレースウイークに入って予選方式が変わったり路面コンディションが変わったりと、いろいろなことがありました。事前にこういったことも想定しており、持っていたすべてを出し切ってのこの結果だと思います。予選順位よりも上げることができましたし、ポジティブに考えると6位という結果は良かったと思います。鈴鹿も事前にテストをしており、悪い結果ではなかった。王座争いをするチームは取りこぼしがないので、鈴鹿でも粘り強く今回のようなレースを展開していきたいですね。


藤井誠暢


Tomonobu Fujii Driver

路面温度のせいか、思っていたよりもタイヤのフィーリングが合いませんでしたね。また、ウエイトハンデの影響かストレートが伸びませんでした。戦略でいえば、スタートで履いたタイヤが想像以上にグリップダウンが早く、違うタイヤを履くことにしました。その後はペースも速くリカバリーができたと思いますが、トップ3のマシンに比べるとスピードで負けていましたね。ただ、今回6位という結果をきっちり残せたので、チャンピオンシップを考えれば悪い結果ではないと思っています。次戦の鈴鹿も全力を尽くしていきたいと思います。


スヴェン・ミューラー


Sven Müller Driver

予選日は1周もドライブできなかったので、決勝は難しい一日になるかもしれないと思ったけれど、藤井選手がいい仕事をしてくれたおかげで、レースでのD’station Porscheはすごく良かった。事前の公式テストは成績が良かったけど、今日はライバルが速かったね。僕たちはチームのミスもなかったし、ベストを尽くすことができたと思うんだ。次の鈴鹿はすごく楽しみだよ。僕にとって日本でいちばん好きなサーキットだからね! テストでも速かったみたいだし、今からすごくレースを楽しみにしているんだ。

D’station Porsche
D’station FRESH ANGELS


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