「く」の字に曲がったドッグレッグホールは“遠回り”しないと大叩きにつながる!【上手い人の頭の中】

2024年5月8日(水)13時2分 ALBA Net

コースが曲がるコーナーに林があることが多いドッグレッグ。真ん中を狙って球が右に曲がれば2打目で林がブラインドになり、左にバンカーがあると左にも曲げられない。ティショットは距離を抑えつつ、グリーンから遠ざかる勇気が求められる

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ドッグレッグホールを迎えると、「2打目を長く残したくない」という意識が、より強く働いてくるのではないでしょうか。そうなると、たとえば右ドッグレッグのティショットでは右サイドの曲がり角をショートカットしたくなるもの。しかし、それで成功するのは、林が気にならない300ヤードの飛ばし屋や、曲がり角を越えるキャリーが毎回正確に打てる人に限られます。


仮に右ドッグレッグのホールで、右サイドのコーナーを越えるにはキャリーのみで230ヤードが必要だとします。そのティショットで、ランを含めた飛距離が230ヤードの人が右サイドへ打つとどうなるか? せっかく“ナイスショット”をしても、2打目は林が邪魔になってグリーンが狙えません。ましてや、ティショットをコスって狙いより右に曲がったら、ボールは林の中へ……。ドッグレッグホールは、欲をかいて“近道”を行こうものなら損するように作られているんです。

●ドッグレッグは“急がば回れ”で着実に切り抜ける

グリーンに近づこうとするのではなく“遠回り”をすることが、ドッグレッグホール攻略の大原則です。目指すのは2打目でグリーンが見えるところに打つこと。右ドッグレッグならば、ティショットは左サイドに打って遠回りをすれば、飛距離が出なくても2打目はグリーンまでの視界が開けてくれるのでグリーンを狙えます。

ティショットの成功率を高めるコツがあります。まずはクラブ選択。長くてロフトが立っているドライバーは球が右へ逃げやすく、それよりも短くてロフトが寝ているフェアウェイウッドは球が左へつかまりやすい、という傾向があります。ティショットを左サイドに打ちたい右ドッグレッグは、フェアウェイウッドで出やすい“左のミス”が功を奏するはず。

ドッグレッグだからといって「ティーイングエリアのどこに立ってどう狙うか?」など、ややこしいことは考えず、平らなライを探してください。なるべく練習場と同じようなスイングができれば、ターゲットへ打ちやすいでしょう。


■中井 学
なかい・がく/1972年4月14日生まれ、大阪府出身。ケガによって片手でゴルフをした経験が、コースマネジメントの開眼につながった。YouTubeで「中井学ゴルフチャンネル」を開設して、自身が培ったノウハウを積極的に配信する。

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