WEC:モナコのシャルレーヌ公妃、2019年ル・マン24時間のスターターに就任

2019年5月10日(金)11時56分 AUTOSPORT web

 6月15〜16日、フランスのサルト・サーキットで開催される第87回ル・マン24時間決勝レーススターターを、モナコ公国のシャルレーヌ妃が務めることが分かった。


 ル・マン24時間は1923年の初開催から90年以上の歴史を持ち、2019年大会で87回目の開催を数えるフランスのクラシックエンデュランスレースだ。


 今大会は2018年5月から2019年6月にまたがって行われるWEC世界耐久選手権“スーパーシーズン”におけるシーズン2度目のル・マンとなり、各クラスのシリーズチャンピオンが決定する最終戦“グランドフィナーレ”に設定されている。


 そんなル・マンでは近年、ゲストによるスタートフラッグ振動が行われている。昨年は男子テニスの4大大会で計17回の優勝回数を誇るラファエル・ナダルがこの任を務め、2017年はF1のチェイス・キャリーCEOが担当。また、その前年には俳優のブラッド・ピット氏もフランス国旗を掲げた。


 2019年のル・マンでその役目を果たすのはモナコ公国の君主アルベール2世の妃であるプリンセス・シャルレーヌだ。元競泳オリンピック選手でもある公妃は6月15日、約13カ月に渡って行われてきたWECスーパーシーズン最後の戦いの舞台でトリコロール旗を振り、過去最多62台のル・マンカーをフィールドに解き放つ予定だ。


「我々はモナコのプリンセス・シャルレーヌ殿下に、2019年ル・マン24時間レースのスターターとして立つことを承認いただけ大変喜ばしく思うと同時に、誇りを持ってこれを発表する」と述べるのは、WEC/ル・マン24時間の統括団体であるACOフランス西部自動車クラブのピエール・フィヨン会長。


「優れたスポーツウーマンとして活躍した彼女は、モータースポーツと社会全体における女性進出の支持者だ」


「ACOは、女性がモーターレースのあらゆる面に参加することを奨励してきた。我々は単にウーマンモータースポーツなどのルールを成立させるだけでなく、女性たちにモータースポーツの分野に彼女たちの居場所があることを提示している」


「私たちは希望や野望について話しているだけでない。多くの女性たちが、自分の人生を望むように築き、実践し、生きていくことについて話しているんだ」


 2018年にトヨタが悲願の初優勝を果たしたことで、日本メーカー初の連覇がかかる2019年のル・マン24時間。開催87回目を数える今大会では、3度の総合優勝ドライバーであるハーレー・ヘイウッドが、グランドマーシャルを務めることがすでにアナウンスされている。

2014年には4年後にル・マンウイナーとなるフェルナンド・アロンソもスターターを務めた


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