「代打オレ」WECスパで負傷の僚友に代わり、ディレクター兼務のジャネットがラグナ・セカに出場へ

2023年5月11日(木)12時15分 AUTOSPORT web

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTDクラスでポルシェ911 GT3 Rを走らせているAOレーシングは、5月12〜14日にアメリカ、カリフォルニア州のラグナ・セカで開催される2023年シーズン第4戦『モチュール・コース・ドゥ・モントレー・パワード・バイ・ヒョンデN』において、PJ.ハイエットの代役としてグンナー・ジャネットがT-REXリバリーの80号車“レクシー”のステアリングを握ると発表した。


 AOレーシングのモータースポーツ・ディレクターであり、ミシュラン・エンデュランス・カップのサードドライバーも務めるジャネット。彼はウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカで行われる週末のレースで、セバスチャン・プリオールとチームを組み、GT3プロアマカテゴリーであるGTDクラスにエントリーすることとなった。


 同チームのレギュラードライバーであるハイエットは、先月行われた第3戦ロングビーチでクラッシュを喫し、同じく4月に開催されたWEC世界耐久選手権第3戦スパ・フランコルシャンの予選でふたたびクラッシュ。このふたつの事故により腰椎捻挫の怪我を負ってしまった。


 連続クラッシュの後、ハイエットは来月のル・マン24時間に向けてコンディションを万全の状態にするべく、IMSAのラグナ・セカ戦を欠場することを決断している。




「ル・マンに向けて確実に回復させるために、このラグナ・セカのイベントを見送るというPJの決断を理解し、同意する」と語ったジャネット。


 彼はまた「ラグナ・セカでセバスチャン(・プリオール)、レクシー、そしてチーム全員と一緒にレースする機会があることをうれしく思う」とも語った。


 プリオールにとって今週末のレースは、ラグナ・セカへの復帰戦となる。彼が全長2.238マイル(3.601km)のサーキットで最後にレースを戦ったのは2020年で、当時はフォード・マンスタングGT4のステアリングを握っていた。


 プリオールは「この週末にAOレーシングやグンナー(・ジャネット)と一緒にレースをして、またそこに戻れることを楽しみにしている」と述べた。


「ラグナ・セカにはここ数年来ていないし、ポルシェをトラックで走らせて実際に何ができるかを見るのは楽しいだろう」

AOレーシングのモータースポーツ・ディレクターと第3ドライバーを兼務するグンナー・ジャネット(左)とレギュラードライバーのセバスチャン・プリオール(右)
T-REXリバリーをまとう80号車ポルシェ911 GT3 R(PJ.ハイエット/セバスチャン・プリオール/グンナー・ジャネット) 2023年IMSA第2戦セブリング12時間

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