「そのうち、長打も出る」坂本勇人復活の裏側 レジェンド球界OBが指摘した「ポイント」とは

2023年5月11日(木)12時30分 ココカラネクスト

復調気配が見られる坂本(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 開幕から不振にあえいでいた巨人・坂本勇人内野手に当たりが出始めた。

 5月に入り4戦連続マルチ安打を放つなど5月の打率は・409、1本塁打、6打点。最近は3番を任されるなど、指揮官も信頼を寄せており、打席でも余裕を持って取り組む姿が見られるようになってきた。

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 この坂本の状態について球界内からも様々な考察の声が上がっている。遊撃、三塁のポジションでゴールデン・グラブ10度受賞を誇るヤクルトのレジェンドOBの宮本慎也氏は10日に更新された野球系ユーチューブ「野球いっかん!」の中で坂本の打撃について言及している。

 宮本氏と坂本といえば球団の垣根を越えた絆があることでも知られる。過去には坂本が志願して宮本氏の自主トレに帯同。守備の基本を学んだことが、現在の坂本の遊撃手としてのキャリアにつながったとも言われている。

 そんな坂本のこれまでの不振に関して宮本氏は「より強い打球を打とうと思っていたのか、けっこう引っ張りにかかっていた。そうすると(打つ)ポイントも前になるし、変化球も振りやすくなる」と分析。一時は打率1割台と不振にあえいでいた根底には、より強い打球を打とうと意識しすぎたことによる弊害があったとした。

 また最近、本人と言葉を交わす機会があったとし、そのときに宮本氏は「コースなりに打ったら別に打球弱くても、ライト前ヒットでいいじゃん」と伝えたという。打球を無理に引っ張ろうとせず、コースなりに打ち返すことで安打が生まれるとした。この点に関しては坂本もすでに気が付いており、長打を打つ意識をまずは封印、単打でもよいと取り組み始めた矢先に段々とヒットが生まれるようになっていったと見る。

 その上で本人が求める長打に関しても「その内、長打も出る」と宮本氏は断言。今季初安打がマツダスタジアムで放った一発だったことに触れ、「マツダにバックスクリーンは力がなければ入らない」と一定の長打力は維持しているとも話した。

 元々坂本に関しては「史上最速で2000本打っているバッター」「技術がないわけじゃない」と早熟な才能を認めてきた宮本氏。今年の年末で35歳を迎えることで年齢との戦いも指摘されるようになってきたが、自身も42歳まで現役を続けた宮本氏は継続したフィジカルケアは必要としながらも、培った技術は衰えないと後押しする。

 チームにとっても坂本の復活はV奪回に欠かせないピースといわれる。中田翔不在の中、ますます存在感が増しそうな背番号6の活躍に引き続き注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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