日本ハム ロッテ・朗希に“北の洗礼” 松本剛の同点2点打などで一気5点!2位死守

2024年5月11日(土)6時0分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ 日本ハム6−3ロッテ(2024年5月10日 エスコンF)

 2位の日本ハムは10日、ロッテに6—3で勝利した。1—3で迎えた6回2死二、三塁で松本剛外野手(30)が、佐々木朗希投手(22)から右前に同点2点打を放ってこの回途中でKOするなど勝利に貢献。打線は怪物右腕から5得点を記録して21年以来の黒星を付けた。負ければ3位転落だった正念場で連敗を3でストップ。首位のソフトバンクを必死に追う。

 攻略は決して簡単ではない。佐々木が「令和の怪物」と称されるゆえんだ。攻略の糸口は何か。新庄監督は「見極める球種は、見極めよう」と対策を明かした。その見極める球種こそ、右腕の生命線となるフォークだった。

 佐々木の鋭く落ちるフォークは、この日最速158キロの直球以上に厄介な決め球だ。これまで打線は怪物右腕と通算6度対戦し、124打数23安打で打率・185。八木打撃コーチはデータの傾向を研究し「フォークを見逃して、直球とスライダーを打つ」と指示を出した。6回2死までに放った6安打は全て直球を打ったもの。フォークを見極めたことでエスコンフィールド初見参でもあった佐々木の球数も増え、少しずつ疲弊していった。

 そして作戦が実を結ぶ。1—3で迎えた6回2死二、三塁。佐々木の120球目を松本剛が右前に同点2点打とした。2ストライクと追い込まれていたこともあり、見逃し続けたフォークに反応したもの。この日に投じられたフォークは34球だったが、各打者が24球を見逃した。「球数を投げさせることができたのが大きい。5回で102球。そこが僕的には良かった」と松本剛。プロ最多の123球を投げさせてこの回途中で佐々木をKOすると、なお2死満塁で田宮が2番手の岩下から左翼線へ3点二塁打を放ち「いいスイングができた」と笑った。

 前カードで首位・ソフトバンクとの直接対決3連戦で痛恨の3連敗。負ければ2位から転落だった3位・ロッテとの3連戦初戦で、打線が一丸となって難敵の佐々木に21年7月9日以来、3年ぶりに土をつけた。2位を死守した新庄監督は「よう追いついて、逆転までできる。今季はそれが多いんで信頼して、下手な動きせずにどっしりと構えていられる」と目を細める。まだまだ首位とは5ゲーム差だが、チームを勢いづける一勝になりそうだ。(田中 健人)

スポーツニッポン

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