鹿島ポポヴィッチ監督 12日に東京Vと16年ぶり名門対決「過去の人たちに恥じない試合を」

2024年5月11日(土)14時2分 スポーツニッポン

 鹿島は12日に東京Vをホームに迎える。Jリーグ発足からタイトルを争ってきた両チームの対戦は、08年8月以来16年ぶり。11日にオンライン取材に応じたポポヴィッチ監督(56)は「伝統の一戦と言われ、皆さんの思いが詰まった試合だと私も理解している。過去の輝かしい実績を作り上げ、名勝負を繰り広げてきた人たちに恥じないよう、死力を尽くして最高のパフォーマンスをぶつけ合う試合にしていかなければいけない」と名門対決へ意気込みを示した。

 レジェンドもこの一戦を見守る。10日にクラブアドバイザーのジーコ氏(71)が来日した。クラブに宿る“ジーコ・スピリット”は、今季から鹿島を率いるポポヴィッチ監督にとっても指導の根幹にある。「ジーコ・スピリットを継承している選手たちは、ピッチの上でそれをしっかり見せて、そして結果につなげてきたと思う。若い世代の選手たちがそれを継承して結果を出し続けているかというと、ここ数年出せていないのが我々の現状。だからこそ、私はまず鹿島のアイデンティティーであるジーコ・スピリット、彼の築き上げてきたものを取り戻すということを大事にしてきた」。ジーコ氏が残した教えは、ピッチ上だけでなく人生に通じるもの。「人生でより成長したかったら、成功を収めたかったら、どう考えなければいけないのか、どう振る舞わなければいけないのか」。毎日のように選手に熱く語りかけ、指揮官自身も姿勢で示してきた。

 だから“御前試合”といえど、やるべきことは変わらない。「我々の日々の過ごし方で培えるものだと思っている。ジーコさんが来たときだけそういう気持ちでプレーするのは全く意味がないことだし、ジーコさんにとっても失礼」。貪欲に勝利だけを追求した先に、4連勝が待っている。

スポーツニッポン

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