平川亮がスーパーフォーミュラで自身初の予選トップタイムを記録:第2戦オートポリス

2018年5月12日(土)15時29分 AUTOSPORT web

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦オートポリスの予選が5月12日に行われ、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がトップタイムをマークした。2番手には野尻智紀、3番手にはルーキーの松下信治のDOCOMO TEAM DANDELION RACINGが入り、僅差のタイム差のなかで上位グリッドを獲得することになった。


■Q1:ルーキー、阪口晴南が一時はトップでセッションをリード


 気温24度、路面温度38度のドライコンディションで行われた第2戦オートポリス予選。ミディアムタイヤで行われる予選Q1は注目のスポット初参戦ドライバーふたり、トム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)と阪口晴南(TEAM MUGEN)を加えた19名で争われた。


 まず最初にターゲットタイムを記録したのは坂口。1分27秒677でトップに浮上し、その坂口にチームメイトの山本尚貴(TEAM MUGEN)が続いてTEAM MUGENがワン・ツー体制を築く。3番手に小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、ニック・キャシディ(KONDO RACING)、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)というトップ5の顔ぶれ。この時点で、ディフェンディングチャンピオンの石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)はノックアウトゾーンに位置している。


 開始10分を過ぎると、ほぼすべてのドライバーがいったんピットイン。残り時間7分を切ったところで、各車が再びコースインし、2度目のタイムアタックに入った。


 目まぐるしくトップが入れ替わる中、伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)が1分27秒053でトップに立つ。最後のアタックで記録した伊沢のタイムはこのまま破られることなく、Q1を1番手で通過。2番手には山本、3番手に平川が続いた。


 ルーキーの松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は2度目のアタックで大幅にポジションを上げて4番手、初参戦の坂口は堂々の7番手、石浦は2度目のアタックで一時は上位につけたが、その後順位を落とし8番手でQ1通過を手にした。


 15番手の国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、16番手ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)、17番手ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)、18番手大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)がQ1で脱落。


 坂口と同じく今大会が初のスーパーフォーミュラ参戦となるトム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)は19番手でQ1突破はならなかった。


■Q2:可夢偉、1分25秒台のレコードタイム更新でQ2トップ通過


 予選Q2、ソフトタイヤを装着した各車が開始早々にコースに飛び出していく。そんななか、石浦、山本、キャシディらはアタックのタイミングをずらし、やや遅れてコースイン。


 ほとんどのドライバーがアウトラップ後の1周目にタイムアタックを敢行。まず松下、山本が1分26秒292の同タイムでトップに並ぶなか、そのタイムを遅れてコースインしたキャシディが上回る。


 さらにキャシディに続いたのが、アウトラップから計測2周目でのアタックを選択した平川で、2番手に浮上。しかしトップタイムの更新はならず、このままキャシディがトップでQ2通過なるかと思われた矢先、リーダーボードの1番手に飛び込んできたのが可夢偉だ。


 可夢偉も平川同様、アウトラップ後計測2周目のアタックで1分25秒799を記録。2番手にコンマ3秒差をつけて、ひとり1分25秒台を記録するレコードタイム更新で堂々のQ2トップ通過となった。2番手にはキャシディ、3番手には平川と、トップ3にはトヨタ勢が続いた。


 4番手には松下、5番手には山本、石浦は9番手でQ2脱落。石浦は8番手の野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と同タイムをマークしたものの、野尻の方が先にタイムを記録したことが明暗を分ける形になった。また、阪口も11番手でQ3進出を逃している。


 Q2で脱落したのは石浦、阪口のほか、10番手の山下健太(KONDO RACING)、12番手の塚越広大(REAL RACING)、13番手の千代勝正(B-MAX RACING TEAM)、そしてチェッカー後のアタックラップでスピンを喫し、ポジションを上げることができなかった14番手の中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)となっている。


■Q3:平川、スーパーフォーミュラで自身初の予選トップタイムをマーク


 8台で競う予選Q3のポールポジション争い。Q3で真っ先にタイムアタックを敢行したのは松下だ。松下は前戦鈴鹿、予選Q2でアタックのタイミングを遅らせたことで赤旗中断のあおりを食い、アタックしそこねている。


 最初にターゲットタイムをマークした松下のタイムは1分26秒226。しかし、このタイムはすぐにチームメイトの野尻に更新される。さらに、野尻のタイムを上回ったのが平川だ。平川はQ2同様にアウトラップ後2ラップ目でアタックを行い、1分25秒937を記録。その後に更新するドライバーはなく、このタイムで予選トップタイムとなった。


 ただ、平川は開幕戦鈴鹿でチームメイトの関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)と接触した件がペナルティの対象となり、今大会で3グリッド降格に。決勝レースは4番手グリッドから挑むことになる。


 これにより、2番手タイムの野尻、3番手タイムの松下はフロントロウにポジションアップ。松下がルーキーながら2戦目にしてフロントロウを獲得する実力を見せた。


 平川、松下ともに開幕戦で辛酸を舐めたふたりが見事に溜飲を下げた形だろう。初戦ウイナーである山本は7番手、Q2で驚異的なタイムを記録した可夢偉は8番手に終わっている。


 スーパーフォーミュラ第2戦オートポリスの決勝レースは、5月13日14時10分スタートとなる。


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