神戸がC大阪を圧倒し首位浮上 先制弾の山口蛍「層が厚くなっている実感ある」

2024年5月12日(日)6時0分 スポーツニッポン

 ◇明治安田J1リーグ 第13節 神戸4—1C大阪(2024年5月11日 ヨドコウ桜スタジアム)

 昨季王者の神戸がC大阪を4—1で下し、3連勝で勝ち点を26に伸ばし今季初の首位に浮上した。MF山口蛍(33)、FW大迫勇也(33)らのゴールで圧倒した。町田は湘南と0—0で引き分け、同勝ち点ながら得失点差で2位に後退した。

 決めるべき者がきっちりと決めきる。それが神戸の王者たるゆえんだろう。先制弾の山口、後半開始直後に3点目を決めた大迫、途中出場でだめ押しの4点目をたたき込んだ宮代。スタメンも控えも活躍する層の厚さでC大阪を圧倒し、今季初の首位浮上だ。古巣の本拠地で2年連続得点を挙げた山口は、チームの底力に確かな手応えをにじませた。

 「昨年と違って層が厚くなっている実感もありますし、みんながいい競争をしているからスタート、サブ関係なくいいパフォーマンスが出せている」

 前半38分だ。自陣スローインから大迫がセカンドボールを左のセンターライン付近で拾うと、中央の武藤へオフサイドすれすれの絶妙パス。中央右を駆け上がったフリーの山口へと渡り、最後はゴール右上へ突き刺した。クラブの顔ともいうべき“三本の矢”で奪った鮮やかな先制点。背番号96は「ぽっかりスペースが空いていたので、飛び出していこうと考えていた。外からのシュートは自信があったので、思い切って振り抜きました」とうなずいた。

 アシストした武藤も「あれを“ニア上”(同じサイドのゴール上)に決められる選手はそうそういない」と大絶賛したスーパーゴール。アウェーC大阪戦は10年ぶりの勝利で、山口にとっては19年の移籍後初勝利となった。混戦のJ1を一気に抜け出すには、十分すぎる大勝劇。“鬼門”も楽々と突破した昨季王者の勢いは簡単には止まりそうもない。 (北野 将市)

スポーツニッポン

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