WRC第6戦チリ優勝に豊田章男社長がコメント。「最高の笑顔で表彰台に立つ姿を見られたことをうれしく思います」

2019年5月13日(月)14時12分 AUTOSPORT web

 5月10〜12日に行われた2019年のWRC世界ラリー選手権第6戦チリで総合優勝したTOYOTA GAZOO Racing WRT。この結果を受けて、チーム総代表の豊田章男トヨタ自動車社長が喜びのコメントを発表した。


 南米チリを舞台に争われたグラベル(未舗装路)イベントのラリー・チリ。3台のトヨタ・ヤリスWRCを投じてシリーズを戦うトヨタでは、オット・タナクが競技初日の10日に行われたSS2で総合首位につけると、そのままポジションをキープ。最終的に23.1秒の大差で総合優勝を飾った。


 チームメイトのヤリ-マティ・ラトバラは11日の最終ステージSS12で起きたマシントラブルからのデイリタイアが響き、総合13位。クリス・ミークは総合8位で全ステージを完走したものの、その後に1分間のタイムペナルティを言い渡されたため、総合10位でのフィニッシュとなった。


 また下位クラスのWRC2クラスではトヨタの若手ラリー育成ドライバーである勝田貴元(フォード・フィエスタR5)が、自身2度目となるWRC2クラス優勝を飾っている。


 豊田章男チーム総代表は「太平洋を挟んだ隣国チリにて、(オット)タナク/(マルティン)ヤルヴェオヤ組が今季2勝目を、そしてWRC2では勝田貴元選手が通算2勝目をあげてくれました。ファンのみなさま、応援ありがとうございました」と優勝のコメントを発表している。


「前戦のアルゼンチンで、タナクとヤルヴェオヤのふたりには、車両トラブルでチャンスを取り逃させてしまいました。今回、すべての道を思いっきり走りきり、最高の笑顔で表彰台に立つ2人の姿を見られたこと、チーム総代表として本当にうれしく思います。タナク選手、ヤルヴェオヤ選手、おめでとう!」

フロントウインドウのない状態で走行したクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)


「(クリス)ミーク選手と(セブ)マーシャル選手は、途中、クルマを横転させてしまいボロボロの状態なっても、諦めずに走り続けてサービスに戻ってきてくれました」


「メカニックたちも、そのクルマを一丸となって修理し、ミークたちをふたたび戦いの道に戻してくれました。マキネン代表とチームみんなの頑張りで獲得した貴重なポイントは必ずや、シーズン終盤での大きな財産になると思います」


「(ヤリ-マティ)ラトバラ選手と(ミーカ)アンティラ選手は、チームのために攻めた走りをしてくれた結果のアクシデントだったと思います。後半戦も、このまま攻めの気持ちを崩さずに走ってくれることを願います」


「ここからはヨーロッパのグラベル戦が続きます。6人のドライバー、コドライバー達と3台のヤリスWRCが、ファンの皆さまにもっと嬉しいニュースをお届けできるようチームは、後半戦も心ひとつに頑張ってまいります」


「WRC2に出場していた勝田選手は、昨年のスウェーデン以来2度目の優勝でした。勝田選手、(ダニエル)バリット選手、優勝おめでとう! WRCドライバーとともに走りながら、ドライビングのことやラリーの戦い方を貪欲に学んでいるからこその成長を、勝田選手は遂げてくれていると思います」


「『日本人ドライバーが日本車で世界の道を走る姿を見たい』という、私の、そして日本のファンの皆さまの夢が実現する日が一歩一歩近づいてきていると感じます。彼の成長と活躍に、これからも期待しています」


「TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team並びに勝田貴元、ダニエル・バリット組を、今後とも応援よろしくお願いいたします」


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