日本ハム・斎藤 1080日ぶりの白星!逆転サヨナラに「舞い込んできた」

2024年5月13日(月)6時0分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ 日本ハム6—5ロッテ(2024年5月12日 エスコンF)

 日本ハムの斎藤友貴哉投手(29)が12日、ロッテ戦で1点ビハインドの9回に4番手として登板し1回1安打1失点ながら、移籍後初勝利を挙げた。味方守備の失策も絡んで、押し出し四球を与えたが、その裏に打線が逆転サヨナラ劇を演じてくれた。移籍1年目の昨春キャンプで右膝前十字じん帯断裂の重傷。どん底から復活した剛腕には、阪神時代の21年5月28日以来1080日ぶりの白星となった。

 投球には納得できていない。それでも、大ケガを乗り越えた斎藤にとって、劇的なサヨナラ勝利で舞い込んだ移籍後初の白星は、今後の糧になる。

 「本当に舞い込んできて。チームには申し訳なかったんですけど、勝ったので。しっかり反省して次に生かしたい」

 3—4の9回に4番手で登板。先頭・岡を155キロで遊ゴロに仕留めて好スタートを切ったが、続く藤岡に四球を与え、味方の失策なども絡んで2死満塁とし、安田に押し出し四球を与えた。でも、どん底からはい上がってきた男に、勝利の女神はほほ笑んだ。

 その裏に打線が4安打を集中しサヨナラ勝利。エスコン初登板は1回1安打1失点(自責0)と素直に喜べる内容ではなかったが「凄い拍手をいただいた。投げやすかった。次は大丈夫です」と力を込める。

 阪神時代の21年以来、3年ぶりの白星。一昨年のオフにトレードで加入し、最速161キロを誇るだけに周囲の期待も大きかった。だが、昨春キャンプの紅白戦、1球で右膝前十字じん帯を断裂。「ゴリゴリって音が聞こえた」と生々しく振り返る。懸命なリハビリを経て1軍の舞台に舞い戻り、登板4試合目で手にした白星だ。

 一方で、この日も最速158キロを計測し、剛腕ぶりを見せた。新庄監督も開幕前は勝ちパターンに入ることを期待していた。そんな右腕は「(白星は)うれしいけど、野手に感謝したい。また休みが1日あるので、心のケアをしてしっかりやりたい」と恥ずかしそうに笑った。好投を見せ、心の底から笑える日まで前進し続ける。(田中 健人)

スポーツニッポン

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