【ヴィクトリアM】阪神牝馬Sを格上挑戦Vのサフィラは坂路で鋭い伸び 池添調教師「相手は強くなるが通用する」
2025年5月14日(水)13時17分 スポーツ報知
坂路で追い切られたサフィラ
◆第20回ヴィクトリアマイル・G1(5月18日、東京競馬場・芝1600メートル)追い切り=5月14日、栗東トレセン
前哨戦の阪神牝馬Sを格上挑戦で制したサフィラ(牝4歳、栗東・池添学厩舎、父ハーツクライ)は坂路を単走。55秒1—12秒6で余裕たっぷりに駆けた。ラストまで馬なりだったが、力強くチップを蹴り上げて、弾むようなフットワークを披露。池添調教師は「先週にしっかり馬も動けていますし、これ以上動く必要もないので、いつもの感じで無理せず、最後まで馬なりで。仕掛けたらいつでも動けるような状態で動いていました」と納得の表情を浮かべた。
古馬となって、特に馬体の成長が著しい。馬体重が増えたことに加え、腹袋が昨年に比べてどっしりとして重厚感が増した。完成はまだ先だが、後肢の筋肉も徐々につきはじめている。「馬体の成長に伴って、調教の負荷をあまり気にせずかけられるように。それが近走の成績につながっているんじゃないかなと思います」とトレーナーは充実ぶりを評価する。
前走は逃げ馬の後ろでじっと脚をため、直線での外からの猛追を鼻差でしのいで重賞初制覇。9番人気の伏兵評価を覆した。「前走もポテンシャルに関しては絶対に通用すると思っての出走だった。今回も相手はまた強くなるが、本当に通用すると思って東京に連れて行きます」と指揮官。全兄に2019年朝日杯FSを含む重賞4勝のサリオス、半姉に2020年有馬記念2着のサラキアを持つ良血が、3度目のG1の舞台で本格化した姿を見せる。