【ソフトバンク】代打の神様のはずが4番打者 中村晃が2試合連続の適時打に「本来なかった打席。幸せを感じてやってます」
2025年5月17日(土)19時14分 スポーツ報知
初回、先制三塁打を放つ中村(カメラ・義村 治子)
◆パ・リーグ ソフトバンク2—1楽天(17日・みずほペイペイ)
ソフトバンクは1回2死一塁、中村が右翼フェンス直撃の先制三塁打。不振の山川に代わり3試合連続の4番起用で、11打数5安打2打点と結果を残している。
今季は小久保監督とキャンプ中に話し合い、代打に専念することが決まっていた。だが、近藤、柳田ら主力の戦線離脱が相次ぎ、開幕スタメンで1軍に残るのは山川だけとなる異常事態。35歳のベテランはここまで35試合に先発出場し、チーム打率トップの2割9分1厘をマークしている。このまま4番を打ち続けたいかを問われると「いや。全く思わないです、そこは」と苦笑い。「試合に出られているので。本来ならばなかった打席ですから。そういうのは幸せに感じてやっています」と語った。
昨季は代打中心で出場機会が減る中、打率2割2分1厘と苦しんだ。「やっぱり去年はちょっと自信なくした部分はありましたけど。去年があるから、今年がある。しっかり前に進めているんじゃないかなと思います。ほんと楽しいっていうか、そんな感じです」と充実の表情だった。
16日からの3連戦は、乳がん検診の受診を啓発・推進する「ピンクリボン運動」の取り組みを実施し、ピンクのユニホームを着用している。中村は、愛妻を乳がんで亡くした先輩の鳥越(現・西武ヘッドコーチ)の意思を継ぎ、この運動を率先してきた。「昨日の朝ですかね。連絡が来ました。『頼むよ』と。今年も頑張ってやらせていただきますと言いました」。ヒーローインタビューの壇上でも「僕自身、ピンクフルデーで乳がんの早期発見であったり、乳がんで亡くなる人が一人でも少なくなるようにと活動させていただいています。みなさん、ぜひ検診に行って、悲しむ人が一人でも少なくなるように取り組んでいけたらなと思っています。ぜひ協力よろしくお願いします」とスタンドに呼びかけた。