一時は“自信喪失”… 昨年覇者の蝉川泰果が後半立て直して決勝Rへ

2024年5月18日(土)9時0分 ALBA Net

昨年覇者・蝉川泰果は予選通過した(撮影:鈴木祥)

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<関西オープン 2日目◇17日◇名神八日市カントリー倶楽部(滋賀県)◇6869ヤード・パー70>

95位タイから出たディフェンディングチャンピオンの蝉川泰果が1イーグル・2バーディ・3ボギーの「69」。トータル3オーバー・58位タイで薄氷の予選通過を果した。


アウトコースからスタートした蝉川は2番、7番、9番でボギーを喫し、前半を終えてトータル7オーバーまでスコアを落としてハーフターンとなった。「(試合に)出ないほうが良かったなって思うレベルで、自信がそがれましたね。ホールを重ねて行くたびに…」と一時は自信を喪失し、試合に出たことすら後悔するほどの精神状態になっていた。

頭には初日の1番パー4のダブルパーを叩いたシーンがよみがえり、『あれがなければな…』と考えてしまうこともあった。

「10番からは良いことがあるんだろうなって思って」と気持ちを無理やり切り替えて後半へ向かった。すると、11番パー5で3メートルを入れてバーディ。12番パー5で2打目を3番ウッドでグリーンに乗せ、8メートルのパットをねじ込みイーグルを奪取した。やるしかない状況でどん底まで落ちたメンタルだったが「いいことがあったので良かったです」と流れを切り替えることに成功した。

その後はパーが続いたが、スコアを落とさずに耐えのゴルフを展開。最終9番パー4では、7メートルのバーディパットを決めて力強いガッツポーズを見せた。カップインとともに、蝉川の応援団たちから「ナイスバーディ!」と喜びの声と拍手が挙がった。

実は「パターが一番得意」な蝉川。しかし、第1ラウンドではなかなか決めることができなかった。きょうの後半で大事なパッティングを入れることができ、少しずつではあるが難関グリーンの感覚を掴んできている。「きのうもきょうも思うように入ってくれなかったんですけど、難しさとしっかり付き合って行ければ3日目、4日目と入ってくるんじゃないかなと思います」と気持ちは前向き。

予選落ちの危機から自身の力で週末戦へ進んだ。「上位にもっと食い込めるように、ディフェンディングチャンピオンとしてしっかり頑張ります」とあたりが薄暗くなるまでパッティング練習を行った。強みを生かしてスコアを伸ばし、最終日は連覇を狙える位置で迎えたい。(文・高木彩音)


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