2カ月ぶりの公式走行で牧野任祐が首位。ルーキー岩佐歩夢が続く/第2戦オートポリス土曜フリー

2024年5月18日(土)11時20分 AUTOSPORT web

 5月18日(土)、大分県日田市に位置するオートポリスで2024年スーパーフォーミュラ第2戦が開幕。9時15分から90分間にわたって行われたフリー走行では、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がトップタイムを記録している。


 3月10日に鈴鹿サーキットで行われた第1戦から2カ月強のインターバルを経て再開されるスーパーフォーミュラの戦い。舞台は九州の山間に位置する、高低差52メートルとアップダウンの激しい1周4.674kmのオートポリスだ。


■Jujuがストップし赤旗提示


 すでに朝からじりじりと照りつける太陽の下、気温22度/路面温度30度というコンディションでセッションはスタート。岩佐歩夢(TEAM MUGEN)を先頭に、各車は2カ月ぶりの公式セッションへと入っていく。今大会、テオ・プルシェールに代わってITOCHU ENEX TEAM IMPULの19号車でエントリーするベン・バーニコートも、2023年12月のルーキーテスト以来となるスーパーフォーミュラマシンでの周回を重ねていった。


 開始13分ほどのところで、ターゲットとなる最速タイムを記録したのは、今季チーム移籍を果たした坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)。1分28秒390と、誰よりも早く28秒台に入れてきた。数分後にはこれを大嶋和也(docomo business ROOKIE)が上回り、1分28秒098でタイミングモニター最上段に立つ。このほか、序盤のうちに国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)、笹原右京(VANTELIN TEAM TOM’S)らが上位に進出してくる。


 開始30分を前に、小林可夢偉(Kids com Team KCMG)のピットでは、メカニックがコクピット周辺の作業にあたる場面も。国本はナカヤマ精密(1)コーナーへの進入で右フロントがロックアップしてコースオフしダートを走行するも、その後コースにマシンを戻している。


 各車がピットインを繰り返して周回を重ねるなか、9時50分を前に牧野が1分27秒903という全体ベストを刻み、暫定首位へ。時を同じくして、開幕戦ポールポジション獲得の阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)も1分28秒台に入れ、5番手へと進出。バーニコートも8番手と好位置につける。


 9時58分、Juju(TGM Grand Prix)が日立Astemoコーナー(第一ヘアピン)進入左側のグリーン上にマシンを止めたため、赤旗が提示される。スーパーフォーミュラ2戦目の戦いに臨んでいるルーキーのJujuは、この時点で16周を周回し、トップから約7.3秒落ちの1分35秒235というタイムを残していた。車載のリプレイ映像からは、その直前のホームストレート走行時に異変が起きていた様子が窺えた。


 Jujuの53号車回収ののち、10時03分にセッションは再開。するとここで岩佐がセクター2、3でベストタイムを更新し、1分27秒088と牧野の全体ベストを大幅に塗り替え、暫定首位に躍り出る。さらに山下健太(KONDO RACING)も1分27秒930と27秒台に入れ3番手に。セッション序盤に比較的長時間をピットで過ごした福住仁嶺(Kids com Team KCMG)は8番手、前半は20番手付近に沈んでいた野尻智紀(TEAM MUGEN)もようやくタイムを上げ、7番手へとポジションを上げる。可夢偉も5番手へジャンプアップを果たす。


 セッション終盤のアタックは、残り10分を切る頃から本格化。まずは野尻が1分27秒309をマークして、チームメイトの岩佐に続く2番手へと浮上する。そして大嶋が1分27秒818で3番手までポジションを回復。バーニコートも9番手にまで再浮上する。福住はセクター3で全体ベストを刻み、3番手へ進出。


 残り3分を切ってから多くの車両が最終アタックへ向かう。気温・路温ともに高いことから、アウトラップ翌周のアタックが定石となっている模様だ。


 このタイミングでは大半の車両が自己ベストを更新。坪井が岩佐にコンマ1秒差に迫る2番手タイムを記録する。そして、セクター1で最速表示をつけた牧野によって全体ベストタイムも塗り替えられることに。牧野は1分26秒903を刻み、このセッションをトップタイムで終えた。


 赤旗の原因となったJujuはセッション最終盤に再コースインを果たしているが、アタックに入ることはできなかった。


 日曜日の決勝スターティンググリッドを決する予選は、このあと14時にスタートする予定だ。

2024スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

2024スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

2024スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス 野尻智紀(TEAM MUGEN)

2024スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス 山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)

2024スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス ベン・バーニコート(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

2024スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス Juju(TGM Grand Prix)


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