ゴールドジムBC大金星、セガサミーに辛勝 都市対抗東京2次予選1回戦、エース保田が160球熱投

2024年5月20日(月)21時22分 スポーツニッポン

 ◇第95回都市対抗野球東京都2次予選・1回戦 ゴールドジムベースボールクラブ7—6セガサミー(2024年5月20日 大田スタジアム)

 クラブチームが企業チームを打ち破る金星を挙げた。5年ぶりに2次予選に進出したゴールドジムベースボールクラブはエース保田凌馬(26)が20、21年都市対抗本大会4強のセガサミー相手に160球を投げ抜き、完投勝利を飾った。

 1点差に迫られながら最後の打者を左飛に片付けると、保田が右手を握りしめ、捕手の安斎颯一朗(28)と抱き合った。「オープン戦も含めて企業チーム相手に完投なんて初めて。1回1回をしっかり抑えようという意識だけでした」と汗をぬぐった。

 紆余(うよ)曲折の道のりだった。東京国際大1年時、良性発作性頭位めまい症に見舞われると、右肘内側側副じん帯も部分断裂し、長期間戦列離脱を余儀なくされた。公式戦登板はできず退部を決断。ただ大好きな野球を継続するため19年秋、ゴールドジムBCに入り体の使い方を見直し、故障を繰り返さないフォームを身につけていった。

 最終回のピンチ、マウンドに駆け寄った手塚栄司監督(63)から「右手人指し指と中指に疲れがたまってないか」と助言され、軽いストレッチで脱力し、最後の力を振り絞った。同ジム社長も務める手塚監督は「野球は素人ですけど、トレーニングはプロですから」と照れ笑いした。

 あす21日の2回戦は17年本大会覇者のNTT東日本と対決。「あすは他の投手陣に任せて…。でも行けたら1、2イニングぐらい途中で入れたら」と保田は火照った右腕をケアしながら、語気を強めた。  

スポーツニッポン

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