DTM第4戦:パフェットが隙を見せず今季2勝目。ウェーレインは復帰後初の表彰台に

2018年5月21日(月)10時13分 AUTOSPORT web

 ドイツ・ラウジッツリンクで開催されたDTMドイツツーリングカー選手権。20日に第4戦決勝レースが行われ、ゲイリー・パフェット(メルセデスAMG C63 DTM)が開幕戦に続いて今季2勝目を挙げた。


 前日のレースで大クラッシュを喫したレネ・ラスト。大怪我はなかったのものの大事をとって第4戦は欠場した。


 第3戦で初表彰台を獲得したフィリップ・エンゲ(BMW M4 DTM)は、この日も躍動。F1帰りのパスカル・ウェーレイン(メルセデスAMG C63 DTM)を0.026秒差で抑え初のポールポジションを獲得。パフェットは0.068秒差で3番手と予選は僅差の争いとなった。


 55分+1周で争う決勝レース。ホールショットを決めたエンゲがレースをリードする。

フィリップ・エンゲと競るパスカル・ウェーレイン


 3周目の1コーナーでウェーレインはエンゲにアタックするもエンゲもインを譲らず。膨らんだところをパフェットがオーバーテイクし3番手に落ちてしまう。パフェットはその勢いで翌周のホームストレートでエンゲを強襲しトップに立つ。ウェーレインもエンゲを交わし2番手に。


 6周目、エンゲをオーバーテイクしたマルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)が3番手に浮上する。


 トップのパフェットは11周目終わりでピットイン。ウェーレインは13周目終わりでピットへ。8.8秒でタイヤ交換を終えるもパフェットの前に出ることはできず。翌周にはウィットマン、そしてエンゲもピットに向かう。

タイヤ交換を行うパスカル・ウェーレイン


 6.5秒でピットアウトしたウィットマンは、ウェーレインの前でピットアウト。タイヤの温まったウェーレインが迫るもポジションをキープする。


 ロイック・デュバル(アウディRS5 DTM)が22周目終わりでピットに向かい全車がタイヤ交換を終えるとパフェットが再びトップに。ウィットマン、ウェーレインが続き、4番手にはエンゲを交わしたポール・ディ・レスタ(メルセデスAMG C63 DTM)、5番手には早めのピットインで順位をアップしたジェイミー・グリーン(アウディRS5 DTM)が続く。


 ウィットマンはパフェットを2秒差以内で追うも後ろにつくことができず、33周目で55分が過ぎ残り1周に。


 スキを見せなかったパフェットは開幕戦ホッケンハイムに続いてのトップチェッカーを受け、今季2勝目を挙げた。2位はウィットマン、ウェーレインはDTM復帰後初の表彰台を獲得した。

今季2勝目を挙げたゲイリー・パフェット


 キャリア22勝目を記録したパフェットは、「胸の鼓動が本当に高かったよ。ホッケンハイムの時よりもね。素晴らしい今シーズンのスタートを切れているよ」とコメント。


 F1からDTMに復帰した2015年のDTM王者ウェーレインも3位表彰台を喜び、「どんどん良くなっているよ。正しい方向へ上向きに進んでいるね」と語っている。


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