F1ドイツGP、予定外の復活に意欲。黄信号のイギリスGPの代替として交渉中

2020年5月21日(木)7時57分 AUTOSPORT web

 2020年夏に予定されているF1イギリスGPの開催が不可能になった場合、ドイツのホッケンハイムがグランプリを実施することになるかもしれない。


 新型コロナウイルス感染拡大により、最初の10戦を延期あるいは中止とせざるを得ず、F1は現在変更版カレンダーの作成にあたっている。7月5日と12日のオーストリアでの2連戦でシーズンをスタートすることが現在の目標で、その次にはイギリス・シルバーストンで2連戦を行うプランとなっている。


 しかしイギリス政府は入国者に14日間の隔離期間を置く予定であり、F1関係者がその措置の免除の対象として認められない場合、イギリスGP開催は難しくなる。

2019年F1イギリスGP決勝日グリッド

 イギリスGP開催が不可能となった場合、代替イベントの候補とされているのは、ホッケンハイムでのドイツGPだ。ホッケンハイムでは2019年にグランプリが開催されたが、今季の契約については合意に至らず、カレンダーから脱落していた。


 ホッケンハイムのマネージングディレクター、ヨルン・テスケは、4月末にF1との交渉を認める発言をしており、今週、その話し合いが前に進みつつあると示唆した。


「現在、F1と協議中である。それは事実だ」とテスケはロイター通信に対してコメントした。


「我々のサーキットで観客を入れずにレースを行うという案について話をしている。日程や法的な全般的な問題に関し、それが可能かどうかの確認作業もすでに行っている。我々にとって、これはひとつの選択肢である」


 テスケは、ホッケンハイムでF1を開催するのかどうかの判断を早めに知る必要があると述べている。F1がスケジュールに入らない場合、収益を得るために他のイベントを開催する予定だという。


「何カ月も話が保留されることを避けることが重要だ。サーキット使用の予約を入れなければならないし、需要は非常に高い」
「F1側は我々の状況を理解している。これからどうなるのか、見ていくことになるが、決定を左右する最も大きな要素は、イギリスでの隔離措置がどうなるかだと思う」


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