苦手なモナコを前に予防線を張るメルセデス「本命は我々ではなくフェラーリとレッドブル」

2018年5月22日(火)16時58分 AUTOSPORT web

 メルセデスチーム代表のトト・ウォルフは、モナコGP週末での厳しい戦いに向けて準備を進めているが、優勝の大本命はフェラーリとレッドブルになると主張している。 


 メルセデスはバルセロナで圧倒的なワンツー・フィニッシュを達成したものの、ウォルフは昨年のモナコGPにおけるチームの地味なパフォーマンスがまだ記憶に残っており、過度な期待は持たないようにしている。


 2017年のモナコGPでは、ルイス・ハミルトンは予選Q3に進出できず、日曜の決勝では7位まで持ち直してフィニッシュ。一方のバルテリ・ボッタスは予選3番手から順位を一つ落とし4位でフィニッシュしている。


 週末の見通しに懸念があるかどうか聞かれたウォルフは大げさに「非常に心配している!」と断言した。


「我々と相性の良いコースが常に存在する一方で、一部のコースではどういう訳か完璧にできないことを何年にもわたって経験してきた」


「マシンのDNAを戻すのは非常に困難であり、モナコ、ハンガリー、シンガポールは、昨年我々が相当に伸び悩んだコースだ」


「今年ここに戻り、“ディーバ気質”のマシンを手なずけるのは大きな挑戦だ。ただ実際のところ今年は“ディーバ”ではない。マシンの挙動は良くなっている」


「これまで我々のマシンがなぜモナコのコーナーで速くならないのか、まだ答えを見つけられていない」


 ウォルフはモナコGP週末の序列について、少なくともメルセデスがトップになるとは見ていない。


「我々は大本命として週末に臨むわけではない。優勝候補はレッドブルとフェラーリだろう」とウォルフは認めた。


「レッドブルは低速コーナーと直線スピードがそれほど重要視されないこのコースで強く、一方のフェラーリは昨年圧勝した」


「我々の仕事は、円滑なフリー走行プログラムを提供し、最近のレースから学んだことを活かして、マシンの可能性を最大限に引き出すことだ」


「シーズン中盤が始まるところで、これから7月末までに7レースが控えている。我々は夏休みに入る前にさまざまな性質のコースでレースをする。レースは激しく、速くなっていくだろう」


「チームの限界が試されることになる。弱点があると、容赦なくポイントが失われていくだろう。我々は目の前の挑戦について明確なビジョンを持ち、打ち勝っていくことを固く決心している」


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