巨人今季ワーストの4連敗 決定力不足が浮上する中、復活が期待される"お家芸"とは

2024年5月23日(木)11時54分 ココカラネクスト

岡本はここまで8本塁打をマークしている(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 巨人は5月22日の中日戦(東京ドーム)に2−4の逆転負け。最大5あった貯金が1まで減り、今季ワーストの4連敗となった。

【動画】好投していた堀田は6回にカリステに二塁打を浴びるなど、逆転を許した

 この試合では打線を大幅に組み替えてきた。

 2番に好調な坂本勇人、今季初の5番に岸田行倫を組み入れるなど、攻撃的なオーダーで臨んだが、得点は先頭打者アーチを放った丸佳浩の3号ソロと、3回に岡本和真が放った犠飛による2点のみ。先制したものの、中押し、ダメ押しとたたみかけることができず。

 ゲームは6回二死から連続四球と崩れた堀田賢慎が細川成也、オルランド・カリステに連続適時打を浴びて、逆転を許した。

 昨年までの反省から投手陣、救援陣整備が進むチームは一方で5月に入って、5得点以上を奪ったのは5月3日に東京ドームで対阪神を8−5で下したゲームのみ。

 ここにきて安打は出るものの、決定力不足が深刻な課題となりつつある。阿部慎之助監督が目指す「守り勝つ野球」のために、四球をしっかり選び、犠打や進塁打で塁を埋め、中軸が返す、もしくはノーヒットでも点を奪える野球を目指すも、厳しい展開が続いている。

 一つには今こそ、長打力が求められている側面もある。昨年は本塁打、打率ともリーグトップを誇りながら、リーグ4位に沈んだ。一発頼みから脱却すべく大きくモデルチェンジを図っているが、やはり巨人伝統の破壊力は原点ともいえる。

 何より本塁打が出やすいとされる東京ドームにおいては、一発攻勢がゲームを優位に進めるためには必要なピースともなる。

 その意味では一発のある打者、主砲・岡本を含め、坂本、丸、長野久義含め、最近は打撃でも存在感を示してきた捕手の岸田などにもチームを勢いづける打撃を期待したいところ。

 巨人にとってはお家芸ともいえる一発攻勢、本塁打はやはり野球の華ともいえる。来週から始まる交流戦初戦カードは勢いのあるソフトバンクを本拠地東京ドームに迎え、戦う。対楽天に2試合で33得点、主砲の山川穂高が1試合2発を放つなどの超強力打線に立ち向かうためには、打ち勝つことも求められそうだ。

 現役時代は球界屈指の「打てる捕手」として知られた阿部監督の"次の一手"にも注目が高まる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「巨人」をもっと詳しく

「巨人」のニュース

「巨人」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ