マンUラッシュフォード、昨年のテロ被害者を追悼「僕らは忘れない」

2018年5月23日(水)10時18分 サッカーキング

マーカス・ラッシュフォード [写真]=Getty Images

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 マンチェスター・Uのイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードは22日、アリーナのテロの日にマンチェスターという自分の故郷への敬意を表明した。

 昨年22日、歌手のアリアナ・グランデ氏がマンチェスターのアリーナでコンサートを行った時、テロ攻撃を受けた。この事件により22人が死亡。負傷者も続出した。

 そして1年経った2018年の5月22日、マンチェスターの2つのフットボールのプロクラブ(マンチェスター・Uとマンチェスター・C)が、テロ行為に対し声を挙げると共に、負傷した方や、亡くなった方々を追悼した。

 マンチェスターの街で育ち、マンチェスターのクラブで活躍をみせるラッシュフォードは、子供時代を振り返りつつ22日の事件を「忘れることができない」と語った。

「子供の頃、初めてマンチェスターの繁華街に出かけたときは、ただただ興奮した。街はものすごく広かった。いまでもはっきりと覚えている。いろんなショップに入った。道を歩きながら、並んでいる店を片っ端から覗いたよ。きっと子供はみんなそうするだろうね。そうやって成長していくんだ。街は、特別な場所だった」

「これなしではマンチェスターを語れない、というのがフットボールと音楽だ。僕の友人たちにとっては音楽は欠かせないものだった。僕はというと、子供の頃からスポーツ一辺倒で育っていたから、がぜんフットボール派だった」

「そのうちコンサートとかにも行くようになった。中でも思い出に残っているのがマンチェスター・アリーナでやったドレイクのコンサートだ。ものすごく楽しかった」

「それと同じ理由でこの場所に足を運んでいた人たちが、昨年、酷い事故に遭った。2017年5月22日にマンチェスターで起きたことは、信じられないような事件だった」

「アリーナで爆発があったと聞いたときの瞬間を、僕はいまだに忘れることができない。自分が知っている人が巻き込まれている可能性は十分にあった。だから生きた心地がしなかった」

「僕個人にとって、この事故のインパクトはとてつもなく大きかった。チームのメンバーにとっても影響があったと思う。僕たちは、2日後のヨーロッパリーグ決勝戦に向けて準備の真っ最中だった。でも、ストックホルムに着いてからも、マンチェスターのことが僕たちの頭から離れなかった」

「試合に向かう前に、ロッカールームでみんなでそのことを話した。そして、試合が終わって優勝を決めたとき、僕らが真っ先にしたことは、マンチェスターで起きた出来事について敬意を表すことだった」

「僕は犠牲者の方々やご家族へのサポートを続けている。ここで起きたことを誰らはずっと忘れない。でも、あの事件のあと、みんなが助け合ったその姿が、この街の人たちを一番よく象徴している。みんなの行動を見て、自分がマンキュリアンであることを僕はあらためて誇りに感じた」

「ここで起きた事件のせいで、僕らの未来までがコントロールされてしまうようなことは断じてない。去年の5月の事故が起きたとき、人々は、僕らは一丸となって強く生き抜くんだと言い合った。それが意味するのは、お互いが手を取り合い、恐れずに日々を生きていく、ということだ。僕らは実際そうやって乗り越えた。そしてこの先もずっと」

サッカーキング

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