古賀妃が4ホールのプレーオフで粘り勝ち 23歳ラストデーの勝利「プロテストに合格していい一年に」

2024年5月25日(土)12時0分 ALBA Net

初優勝を果たした古賀妃(撮影:福田文平)

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<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第5戦 Sky New Try Ladies Cup(一日競技)◇24日◇瑞陵ゴルフ倶楽部(岐阜県)◇6414ヤード・パー72>

23歳ラストデーに最高のプレゼントだ。25日に誕生日を迎える古賀妃(きさき)が5バーディ・2ボギーの「69」でプレー。19歳・倉林夏と並びプレーオフに突入したが、4ホール目をパーとした古賀が勝利。マイナビ ネクストヒロインツアー初優勝を飾った。


好調のスタートを切った倉林を追う展開。すでに単独首位でホールアウトしていた倉林の背中を16番のバーディで捉えた。20メートルくらいの超ロングパットを沈めて立ったトップの位置。ショットが不調で「ヒヤヒヤ」していなか、この日はラッキーが多かった。「きょうは自分の日、と思ったらダメだろうなと。でも16番でバーディが取れて、その時だけは“ワンチャンスあるのでは?”と思って緊張しました(笑)」。それでもつとめて冷静に、首位に並んだままホールアウトした。

そしてプレーオフでは4ホールに渡る“死闘”を繰り広げる。2ホール目ではグリーン左のバンカーから寄せられず、10メートルのパーパットが残ったが、これを決めた。3ホール目ではフェアウェイバンカーからのミスで4打目は50ヤードほどのアプローチが残るも、キャロウェイの新作ボール『CHROME TOUR』でスピンを効かせ30センチにつけてお先のパー。この日のラッキーが続いているかのように、粘りに粘った。

そして4ホール目では上4メートルのバーディパットがわずかに外れるもパー。パーパットを残していた倉林にプレッシャーをかけ、そして軍配が上がった。「優勝できてうれしいですけど、苦しかったのが強いです」。ホッとため息交じりに率直な気持ちを語るが、「優勝したらこんなに忙しいんだ…(笑)」とホールアウト後の中継インタビュー、表彰式、取材対応を終えると笑顔を弾けさせた。

2000年生まれのプラチナ世代で、熊本国府高出身。2つ上の先輩には大里桃子、後輩には奥山純菜や今季3勝を飾っている竹田麗央がいてチームで国体に出場した経験もある。

その高校時に地元・熊本の「TKUジュニアカップ」で優勝を果たしたが、それ以降は勝利から遠のいていた。そして24歳を目前にしてつかんだ優勝。「みんなグリーンそばで待ってくれて、水もかけてくれて、本当にうれしかった。初めての優勝でいろいろ連絡ももらったり、そういう気分を味わいたい」。これまでは祝う側だったが、祝われる側になり、あたりが暗くなり始めたなかでウォーターシャワーも浴びた。そして携帯電話には大量のメッセージが届いているはず。サポートしてくれている家族や応援してくれているファンへ感謝する。

3度目の挑戦となった昨年のJLPGAプロテストでは、最終まで進むも3日目カットで不合格だった。今年は2次から挑戦。「プロテストに合格して、いい一年にしたい」。最高の形で24歳へ。辰年生まれの年女は“昇り竜”ともいわれる2024年を飛躍の年にする。(文・笠井あかり)

※マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は「将来有望な若手女子ゴルファーに真剣勝負の機会を提供して大きく羽ばたいてもらいたい」という思いから2019年に開始。24年は14試合前後が予定。出場選手はポイントランキング、前回大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などにより決められる。


<ゴルフ情報ALBA Net>

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