ウナイ・シモンが29年夏まで契約延長! 解除条項なしの“半永久”に「僕はビルバオで、世界最高のGKを目指す」

2024年5月25日(土)12時18分 サッカーキング

アスレティック・ビルバオは24日、GKウナイ・シモンとの契約延長を発表 [写真]=Getty Images

写真を拡大

 アスレティック・ビルバオは24日、GKウナイ・シモンと2029年夏まで契約を延長したことを発表。契約解除条項は、引き続き設定しないことを併せて伝えている。

「望まれる限りはここにいるつもり」と宣言していた守護神が今一度、“生涯ビルバオ”を誓う。1997年6月11日生まれのウナイ・シモンは現在26歳。抜群の反射神経とセービング能力、190cmの体躯と“バスク人GK”としての完成形とも言える。14歳で『レサマ』に到着した後、トップチームまであと一歩となった2018年夏に突如として運命が動き出した。ケパ・アリサバラガの移籍、イアゴ・エレリンの負傷、アレックス・レミロの契約トラブル。トップチームのGK陣における緊急事態は、当時エルチェにレンタル移籍中のU・シモンが急遽呼び戻されることに繋がると、そのまま開幕スタメンでデビューするまでに至ったのだ。結局、同シーズンはエレリンの復帰に伴い、ポジションを明け渡すことになったものの、開幕数試合の活躍は将来を嘱望させるものだった。

 そして翌2019−20シーズンに定位置を確保。さらにスペイン代表の正守護神の座も奪うと、2021年のEUROとオリンピック、2022年のワールドカップに出場。また、昨年6月に行われたUEFAネーションズリーグ・ファイナルズの決勝戦クロアチア戦では、120分間で決着が付かずにPK戦にもつれ込んだ中、PKを2本ストップし、同大会初優勝の立役者になった。アスレティック・ビルバオでここまで公式戦通算194試合、スペイン代表では通算39試合に出場。クラブにおける“ラ・ロハ”のキャップ数は、現役選手として最多、歴代としても4番目の記録となっている。

 2025年夏に満了を迎える現行契約を4年間延長、それも解除条項を盛り込まないという事実上の“半永久契約”だ。かねてよりプレミアリーグのビッグクラブやインテルから関心を寄せられていたわけだが、「どのクラブが、という問題ではない。僕の考えはここに残ることだ。アスレティックに対する全ての愛情を示したい」と告白するU・シモン。続けて「僕はこのクラブで、世界最高のGKを目指すよ。とても野心的なことだろう。確かにクレイジーかもしれないけど、挑戦することで何かを失うわけではないからね」としつつ、「ここでタイトルを獲得することの難しさは知っている。でも、それは、素晴らしいほどに唯一無二なもので、他クラブでさまざまなタイトルを獲得するよりも、はるかに価値のあることなんだ」と思いを巡らせている。

 悠久の歴史を持つロス・レオネスにおいて、クラブ歴代最多出場記録を保持するホセ・アンヘル・イリバル氏は、1970年に『サモラ賞』を受賞した。あれから54年、アスレティック・ビルバオならびにスペインを代表するレジェンドGKの足跡を辿るU・シモンは、最終節を前に『サモラ賞』争いでトップに立っている。“世界最高のGK”を目指す上で、手始めに自身初受賞といきたいところだ。


【動画】“半永久契約”締結のウナイ・シモン

サッカーキング

「解除」をもっと詳しく

「解除」のニュース

「解除」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ