「6人ローテを作るのは破壊的」大谷翔平の“外野手転向”を米識者が提唱 米記者からは反発「本当に理解できない」

2024年5月26日(日)16時0分 ココカラネクスト

大怪我からの完全復活が注目される「投手・大谷」。その行方は絶えず論じられている。(C)Getty Images

 大谷翔平(ドジャース)が打者として異彩を放つ現状は、皮肉にも「二刀流継続」の是非を論じられるキッカケになっている。

 昨年9月に右肘側副靭帯の損傷による手術を執行した大谷。キャリア2度目の大規模な治療からの回復を期する今季は守備に就かない「DH専任」でのプレーが続いているが、現状はすこぶる良い。

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 現地時間5月24日のレッズ戦終了時点での打撃成績は、打率.340、13本塁打、13盗塁、出塁率.409、長打率.626、OPS1.035を記録。三冠王の可能性も語られるほどのハイアベレージを叩き出し、「打者・大谷」の声価はこれまでよりも高まっている。

 打撃だけに集中できる環境によって洗練され、好結果に結びついている。投手全休がもたらす影響は少なからずある。それゆえに大谷をこのまま打者のみで起用し続けるプランを提唱する声も上がる。

 現地時間5月23日に放送されたMLBの公式ネットワーク局『MLB Network』の番組「MLB Now」の司会を務めるブライアン・ケニー氏は「私ならオオタニにライトを守らせて、ただ打たせる。彼は明らかにバッターとしての方が傑出している」と強調。さらに打者への完全集中を推奨する論拠を語った。

「ポストシーズンの短期間に投げるのは構わないが、それ以外はベーブ・ルーススタイルで打者だけにする。オオタニに週一度の登板をさせるローテーションを作ると混乱が生じるんじゃないかと思う。この男は6割超える長打力があり、ライトを守った経験だってある。それに彼のために全てを補おうとして6人ローテーションを作るのはクレイジーだし、破壊的だ」

 メジャー6年間のキャリアでも「投手・大谷」の実力は86登板で36勝(19敗)、防御率3.01、WHIP1.08、奪三振率11.36と実証済みだ。そうした過去の功績を考えると、ケニー氏の論調は視聴者に向けた“パフォーマンス”だとしても驚きを感じ得ない。

 現地でもケニー氏の考えには否定的な意見も集まっている。米メディア『The Athletic』のエンゼルス番を務めるサム・ブラム記者は自身のXで「この議論は本当に理解できない」とバッサリ。続けざまに「それはオオタニが2023年に残したスタッツによって反証されている。昨年の今頃に彼が残したOPSは、2024年よりも高かった。そして、彼は登板していた」と指摘した。

 どれだけ好成績を残しても、何らかの議論の的となる。これも「史上最高」と言われるスターの宿命なのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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