岩井明愛は今季初Vに「ホッとした」 米女子ツアー予選会に出場する可能性は…“絶妙”な言い回し

2024年5月27日(月)7時13分 ALBA Net

姉妹通算10勝目! 岩井明愛が貫禄ゴルフで今季初Vを挙げた(撮影:藤井孝太郎)

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<リゾートトラストレディス 最終日◇26日◇関西ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇ 6545ヤード・パー72>

今季出場12試合目で岩井明愛が初優勝を果たした。双子の妹・千怜はすでに2勝を挙げ、1学年下の竹田麗央は初Vから早くも3勝をマークしている。竹田のほかに韓国の15歳アマチュアら5人の初優勝者が誕生している2024年シーズン。昨季は最終戦まで年間女王の可能性を残したメルセデス・ランキング3位の実力者は、ツアー通算4勝目に安どの笑みを浮かべた。


「まず1勝したいと思っていた。千怜は2勝しているし、次々にいい選手が出てきて、自分も頑張らないといけないと思っていた。ちょっと焦りもあった。本当にうれしいけど、ホッとした気持ちも大きいですね」

単独首位から出た金澤志奈と同じ最終組で回り、前半で1打差を追いついた。バックナインで4バーディを奪った力強い逆転劇で、猛追してきた2位の竹田にも3打差をつけた。4日間でボギーは5つで、20個のバーディを積み重ねたトータル15アンダーの優勝。グリーン右カラーからパターで6メートルを沈めた3番パー4など、前半から力強く拳を握り締める姿に気圧されたように、1つのバーディも奪えなかった金澤は「大事なパットは必ず決めてきた」と脱帽した。

来週は4月「シェブロン選手権」に続く、海外メジャー今季2戦目「全米女子オープン」に出場する。そこに向けて、勢いをつけるこれ以上の結果はなかった。「どんなコースかは知らないけど、絶対にタフだと思う。海外メジャーはやりがいを感じる」。昨年の全米女子オープンは予選落ち。「ピンチはあると思うけど乗り越えたい。チャンレンジャーとして変わらず攻めるゴルフで行きたい」と雪辱を果たすつもりだ。

今大会の優勝で、姉妹合わせて通算10勝という節目の勝利になった。「すごいですね。千怜と2人でもっと盛り上げたいし、世界で活躍できる選手になりたい」。近い将来の目標に掲げるのは米国女子ツアー挑戦。今季開幕当初は「今のところ考えていない」と、来季も日本ツアーを主戦場にする方向性を示していたが、その時期を改めて尋ねると「まだ何とも言えない感じです」とニュアンスは変わってきた。

10月8日時点の世界ランキングランキング75位以内ならば2次予選までが免除され、最終予選会「Qシリーズ」(12月5〜10日、米アラバマ州)に出場できる。この優勝で同ランキングが現在の48位からさらにアップするのは確実。「米ツアーには自分が行きたいと思ったときに行きたい」と話し、「今ですか? 行きたいです」と笑った。「回ってみたいというか、プレーを見たいのはネリー・コルダさん。技術を見てみたい」。今季ここまで8戦6勝の強さを誇る世界一の技とパワーを全米女子オープンで目にすれば、心の針は大きく米女子ツアーに傾くことになりそうだ。(文・臼杵孝志)


<ゴルフ情報ALBA Net>

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