『ランボルギーニ・ウラカン・スーパートロフェオEVO2』発表。将来のロードカーのスタイリング要素も

2021年5月27日(木)11時57分 AUTOSPORT web

 5月26日、ランボルギーニは『ウラカン・スーパートロフェオ』の2回目のエボリューションモデルである『EVO2』を発表した。同社が「世界最速のワンメイクレース」と謳う『ランボルギーニ・スーパートロフェオ』の各シリーズにおいて、2022年からカスタマーチームがこのEVO2を用いてレースを行なう。


 ランボルギーニのモータースポーツ部門、スクアドラ・コルセによって開発された620馬力を発生するランボルギーニ・ウラカン・スーパートロフェオEVO2は、2014年に最初に発表されたワンメイクレースシリーズ向けモデルの3世代目となるバージョンだ。


 2018年にデビューし現在4年目のシーズンを戦っている先代『ウラカン・スーパートロフェオEVO』から、今回のEVO2へと進化するにあたり、いくつかの変更が加えられている。ランボルギーニは、『空力』と『デザイン』のふたつが主要な開発エリアであったと述べている。


 リデザインされたフロントエンドには、目を引く“オメガ・リップ”と六角形のLEDライト・クラスターが含まれている。新しいエアカーテン・インテークは、マシン側面の空気の流れを最適化し、改められたリヤ部分には新しい空力パーツも含まれている。


 ブレーキディスクのサイズは390mmへと拡大され、パフォーマンスを最適化するための表面積の大きい新たなブレーキパッドに対応している。


 EVO2では、Xトラックが供給する6速シーケンシャル・ギヤボックスと5.2リッター自然吸気V10エンジンという、スーパートロフェオのパワートレイン・レイアウトが維持されている。

ランボルギーニが発表したランボルギーニ・ウラカン・スーパートロフェオEVO2


 ランボルギーニ・ウラカン・スーパートロフェオEVO2のデザインは、ランボルギーニ社の将来のロードカーに登場するスタイリング要素を「予測して」いると、同社は述べている。


「ペブルビーチで最初のウラカン・スーパートロフェオを発表してから、7年が経過した。いま、スクアドラ・コルセはその歴史に新たなチャプターを加える」とアウトモビリ・ランボルギーニのCEO兼社長であるステファン・ヴィンケルマンは述べている。


「ウラカンはブランドの歴史の中で最大のベストセラーのひとつであり、スーパートロフェオはその成功をさらに向上させる存在だ」


 ランボルギーニのデザイン責任者であるミッチャ・ボルカートは、次のように加える。


「我々がウラカン・スーパートロフェオEVO2のプロジェクトに着手したとき、すぐに『レーシング・イン・スタイル』というコンセプトを思いついた」


「つまり、ウラカン・レーシングカーの典型的なアグレッシブさと、ランボルギーニのDNAにある古典的なスタイル、その組み合わせだ」


「さらに、ウラカン・スーパートロフェオEVO2は、次の世代のロードカーのデザイン要素を部分的に予測した、革新的かつ美的なアプローチを示している」


 このEVO2は、今週末にフランスのポール・リカールで開催される2021年ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパの第2戦で一般に公開される。


 欧州市場における新車の価格は、25万ユーロ(約3324万円)に設定されている。なお、既存のウラカン・スーパートロフェオEVOを走らせているカスタマーは、EVO2仕様へのアップグレード・パッケージも購入できるとしている。


 この車両は、3つのスーパートロフェオ・グローバル選手権(ヨーロッパ、ノースアメリカ、アジア。ただしアジアシリーズの2021シーズンはキャンセルとなり、2022年初頭から中東シリーズが復活開催予定)のすべてで2022年にデビューを飾る予定だ。


「スーパートロフェオは、若い才能とジェントルマンドライバーの双方が参加し刺激することができるという、我々のカスタマー・レーシングのコンセプトの礎である」と、ランボルギーニのモータースポーツ責任者、ジョルジオ・サンナ。


「ウラカン・スーパートロフェオEVO2は両方のカテゴリーのドライバーに捧げられている。我々はランニングコストに最大限の注意を払いつつ、魅力的なドライビング体験を提供するという明確な目標の下、デザインを行なった」


 このウラカン・スーパートロフェオEVO2が、SROモータースポーツグループの管轄するGT2カテゴリーに適合するように作られているかどうかについて、ランボルギーニは明らかにしていない。現行の『EVO』では、追加のウエイトとエアリストリクターを用いて、GT2レースに出場することが可能となっている。


 また、FIA GT3仕様であるランボルギーニ・ウラカンGT3の、2度目のEVO仕様については、2023年に登場する見込みだ。

ランボルギーニが発表したランボルギーニ・ウラカン・スーパートロフェオEVO2

ランボルギーニが発表したランボルギーニ・ウラカン・スーパートロフェオEVO2

AUTOSPORT web

「ランボルギーニ」をもっと詳しく

「ランボルギーニ」のニュース

「ランボルギーニ」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ