FIA F3で珍事。チームスタッフの人数規定違反でPHMレーシング・バイ・チャロウズの3台がピットスタートに

2023年5月28日(日)12時52分 AUTOSPORT web

 FIA F3第4戦モンテカルロのフィーチャーレース(決勝レース2)を控えるなか、PHMレーシング・バイ・チャロウズに対し、スプリントレース(決勝レース1)後、車両に携わるチームスタッフが規定人数の11名を越えていたとして同チームから参戦する3台とも決勝レース2はピットレーンスタートというペナルティが下った。


 スプリントレース(決勝レース1)終了後、PHMレーシング・バイ・チャロウズはタイヤの摩耗を評価するべく、パルクフェルメ後にピョートル・ウィスニッキの31号車のタイヤをスキャン。


 その際にFIA F3スポーツ規則第21条5項に規定されたスタッフの人数が規定を越えたという。また当該作業に携わった人物は附則5に規定されているスタッフリストにも記載されていない人物だった。


 FIA F3スポーツ規則第21条5項は「競技者(チーム)は、サーキットの範囲内で車両の操作に何らかの形で関連するチーム要員を合計11名以上抱えてはならない」と定めている。


 なお、本規則には「チーム代表者は、チームマネージャーと同じ役割を担っている場合を除き、F3ドライバーや、スポンサー、マーケティング、広報、セキュリティにのみ純粋に関係する職務を担うスタッフは、運営要員とはみなされない」とも記載されている。


 また、11名までと定められている車両の操作に何らかの形で関連するチーム要員のリストは附則5に定められた公式テンプレートを用いて、各イベントの前にプロモーターに提出しなければならない。


 スチュワードが確認したところ、31号車のタイヤをスキャンした人物はPHMレーシング・バイ・チャロウズと技術提携するイタリアのタイヤエンジニアリング企業メガリドのスタッフだった。


 同社はF1やMotoGPを始めさまざまなチームと提携し、エンジニアリングの効率化とトラックサイドでのサポート業務に従事しているが、PHMレーシング・バイ・チャロウズのエンジニアのひとりから手助けを求められ作業を行なってしまったと、PHMレーシング・バイ・チャロウズはスチュワードの指摘を認めた。


 スチュワードは本件を「シリーズ全体のコスト制限の重要な要素となるスタッフ規定に対する重大な違反」として、PHMレーシング・バイ・チャロウズの3台に対し、ピットレーンスタートというペナルティを下した。

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