浜田剛史氏 武居の悪い点はゼロ 最初に奪ったダウンで勝負決まった 安定感が出てきた印象

2025年5月29日(木)5時0分 スポーツニッポン

 ◇WBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 王者 武居由樹(大橋) TKO1回2分7秒 同級7位 ユッタポン・トンデイ(タイ)(2025年5月28日 横浜BUNTAI)

 【浜田剛史の目】武居は、100点の試合としか言いようがないだろう。相手の左より速く左を当てた最初のダウンで勝負は決まった。初回なのでレフェリーは3度のダウン後も続行したのだろうが、その間もパンチをもらっておらず、悪い点はゼロだった。

 これまでとの違いは、長い距離から振り回すパンチが多い武居が、この日はストレート気味の長い左で倒したことだろう。いきなりでなく、組み立ててからのパンチで、安定感が出てきた印象だ。

 力石は、勝てない相手ではなかっただけに残念だった。3回までは詰められてもパンチを返していたが、4回から懐に入られて手数が減り、後手に回ってしまった。先にパンチを当ててから下がるパターンで試合ができれば、先手を取れたのではないかと思う。

 ヌニェスはパンチがあるだけでなく、ガードを固めて距離を詰めてから、急所に連打を当てるうまさがあった。それも、力石にとっては先手が取れない原因になったのかもしれない。勝ち方を知っている印象だった。 (元WBC世界スーパーライト級王者)

スポーツニッポン

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