ミラン移籍が決定的の鎌田大地を伊メディアどう見ている?「普通の日本人としては扱わない」

2023年6月2日(金)20時15分 ココカラネクスト

フランクフルトで絶対的レギュラーとして君臨した鎌田。その活躍はイタリアでも高く評価されている。(C)Getty Images

 日本代表でも異彩を放つ、鎌田大地。ブンデスリーガの古豪フランクフルトで確かな成長を遂げてきた奇才のメガクラブ行きは果たしてどう受け止められているだろうか。

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 今季終了後に契約満了によってフランクフルト退団が決定的となっていた鎌田には、ヨーロッパの複数クラブが関心。ドルトムントやスペインのアトレティコ・マドリーが有力オファーを送ったとされていた。

 そうしたなかで26歳の若武者が選んだのは、セリエAで19度のスクデット獲得を誇る名門ミランだった。現地6月1日、イタリアの衛星放送『Sky Italia』などによれば、すでにジュゼッペ・ポッツォ代理人とパオロ・マルディーニらミランの首脳陣は交渉を終えており、鎌田自身も6月3日に行なわれるRBライプツィヒとのDFBポカール決勝後にミラノへ移動。早ければ、5日にメディカルチェックを受け、年俸300万ユーロ(約4億4900万円)の4年契約を正式に締結するという。

 鎌田を獲得したと言っても過言ではないミラン。「若手重視路線」を継続した今季はセリエAで4位となって連覇を果たせず……。16年ぶりにベスト4まで勝ち上がったチャンピオンズ・リーグでも宿敵インテルに完敗し、勝負弱さを露呈した感が否めなかった。

 来季に向けてはテコ入れが必至であり、複数ポジションを高水準でこなせるマルチである鎌田は再起に向けた貴重な戦力なのだ。

 ミランでプレーする日本人となれば、クラブの過渡期に10番を背負った元日本代表MFの本田圭佑以来となるが、イタリア・メディアはどう評価しているのか。現地5月31日の記事で「カマダのミラン移籍に関するオッズがあるとすれば、それは全く旨味がない。彼が今夏の最初の獲得発表となるのはほぼ間違いない」と断言した大手紙『Gazzetta dello sport』は、ドイツで声価を高めてきた日本代表MFのパフォーマンスを次のように評している。

「ブラヒムはユベントス戦やモンツァ戦のような美しいゴールもあれば、トッテナム戦のような重要なゴールもある。しかし、全体的に振り返れば、決定力は乏しい。一方でカマダは、この問題を解決するだけでなく、ジルーやレオンの領域を超えてゴールを決める境界線を広げる。さらに彼は優れた戦術適応力を誇ってもいる。2列目が最適解と言えるが、その後ろやウイングとして優雅にプレーする」

 さらに「(鎌田は)スポンジのような存在で、熱意がある」と語ったステーファノ・ピオーリ監督の見解も記した『Gazzetta dello sport』は「おそらくミランはカマダを普通の日本人選手としては扱わない。26歳で、これから全盛期を迎える選手がビッグクラブに定着するのだ」と期待を寄せた。

 果たして、鎌田は世界屈指のメガクラブでいかなる活躍を見せるのか。秒読み段階に入っている契約の行方に興味は尽きない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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