MotoGPイタリアGP:中上、接触により序盤に転倒。「どうしても走りぬきたい」と戦線復帰し18位完走

2018年6月4日(月)13時29分 AUTOSPORT web

 イタリアのムジェロ・サーキットで行われたMotoGP第6戦イタリアGPの決勝レースで、18番グリッドからスタートした中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は序盤に転倒。一度はピットに戻ったものの再びレースに復帰し、18位でチェッカーを受けた。


 中上は6列目18番グリッドからスタート。予選については満足がいかなかったとしながらも、「レースペースは悪くない」とトップ10フィニッシュを目指していた。しかし1周目の2コーナーで、20番グリッドスタートだったダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ・チーム)と接触して転倒を喫する。


「決勝レーススタート直後の2コーナーで転倒してしまったのは、とても残念です。後方にいたペドロサ選手のマシンが僕のリアタイヤに接触したことが原因ですが、レーシングアクシデントで不運な結果になってしまいました」


 転倒した中上はピットに帰還したが、レースに戻る意志をチームスタッフに伝えたという。再び戦線に加わった中上は、5周遅れの18位でチェッカーを受けた。


「マシンを引き起こしてコースに復帰し、ピット前に戻ってチームと相談したとき、レース復帰は難しいと言われたのですが、どうしても走りぬきたいと話すと理解をしてもらえました」


「ハンドルバーは少し傷んでいたのですが、それ以外のバイクの状態にほぼ問題はなく、最後までレースを走りきることができました。今回は最後尾で終えることになってしまいましたが、これも貴重な経験だと思います。レース復帰後はいいペースで走行できたので、次戦のモンメロ(第7戦カタルーニャGP)では力強い走りを披露できると思います」


 転倒は不運なものだったが、それでもレースを諦めずに経験を積み重ねた。MotoGPクラスルーキーの中上は、すべてを大事な時間としてさらなる前進を目指している。

転倒した中上はピットに戻ったが、「どうしても走りぬきたい」とチームに話したという


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