レッドブル育成のビップスが2連勝。佐藤万璃音は15位完走【FIA-F2第3戦アゼルバイジャン レース3】

2021年6月6日(日)18時57分 AUTOSPORT web

 6月6日(日)、2021年FIA-F2第3戦アゼルバイジャンのフィーチャーレース(決勝レース3)が開催され、ユーリ・ビップス(ハイテックGP)がレース2に続き2連勝を達成。佐藤万璃音(トライデント)は15位だった。


 スターティンググリッドは予選結果がそのまま反映される。ポールポジションはリアム・ローソン(ハイテックGP)、2番手にユーリ・ビップス(ハイテックGP)、3番手はオスカー・ピアストリ(プレマ・レーシング)、4番手にテオ・プルシェール(ARTグランプリ)と、トップ4はジュニアドライバーが占有。佐藤は19番手スタートだ。


 規定周回数は29周。1回のタイヤ交換が義務付けられ、スーパーソフトとミディアムが選択されている。薄曇りのバクー市街地サーキットは気温23度、路面温度は33度で路面はドライ。日本時間17時45分にフォーメーションラップをスタートし、決勝レースが開始となる予定が、ジャック・エイトケン(HWAレースラボ)とマッテオ・ナニーニ(カンポス・レーシング)がトラブルで出走できず。これでスタートがやり直しとなり2度目のフォーメーションラップを行った。


 ナニーニがリタイアとなり全21台、1周減算された28周の決勝レース3がスタートした。ホールショットはビップスが奪いトップ浮上。ローソンは後方から迫るプルシェールを激しくブロック、さらにピアストリと鍔迫り合いを演じターン2を通過する。


 また後方では4番手争いが激化。ターン3を、イン側からダニエル・ティクトゥム(カーリン)、プルシェール、マーカス・アームストロング(ダムス)の3台がスリーワイドで突入。3台はサイド方向に玉突きし、もっともアウト側にいたアームストロングがバリアにクラッシュ。プルシェールはエスケープに弾かれ、ティクトゥムもマシンにダメージを負い2台はピットイン。アームストロングとプルシェールはリタイアとなり、プルシェールは左手首を痛めた仕草を見せていた。


 これによりセーフティカー(SC)が2周に渡って導入され、ビップス、ピアストリ、ローソン、ラルフ・ボシュング(カンポス・レーシング)の順に3周目からレースはリスタート。ビップスが後方を引き離し、ローソンはピアストリとサイドバイサイドでターン1へ突入。その後ストレートで追い抜き2番手へ浮上する。


 後方でも何台か追い抜きはあったが接触なく全車1周を完了。首位のビップスをポールスタートのローソンが追い上げ、その差は0.8秒。しかしローソンは1周目にプルシェールとのバトルでライバルをコース外に押し出す走行をしたとして10秒加算ペナルティを受けてしまった。


 7周目、スーパーソフトでスタートしていたビップスが先陣を切ってタイヤを交換。ビップスの決断を皮切りに翌周にはローソンを含めスーパーソフトでスタートした多くのマシンがピットイン。ピットロードは混雑しアンセーフリリースと捉えられるシーンも見られた。なおローソンはこのタイミングでペナルティを消化している。


 これで実質トップのビップスは見た目上4番手、ピアストリが5番手となって9周目を消化。10周目にはタイヤを交換したロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)がボシュングを交わして全体6番手に浮上した。


 14周目、実質2番手のピアストリにアンセーフリリースの裁定が下され5秒加算ペナルティが告知される。実質3番手のシュワルツマンは7.560秒後方のため、タイヤを労わりつつ差を縮められないペースでの走行を強いられる。


 序盤とは打って変わり中盤戦は平穏なレース展開に。21周目のホームストレートでは2番手を走るエイトケンをビップスがパス。そしてティクトゥムはこの周の終わりにピットインし、これでビップスが見た目上のトップに復帰。以下ピアストリ、シュワルツマン、ボシュングというオーダーで終盤戦に突入していく。


 24周目、フェリペ・ドルゴヴィッチ(ユニ・ヴィルトゥオーシ)がターン2先のストレートでボシュングを捉え4番手に浮上。一方の首位ビップスは1.533秒後方に5秒加算ペナルティを抱えるピアストリを従え、3番手のシュワルツマンとは10秒以上のマージンを築き残り3周へと進む。


 トップ3はこのまま順位変わらずフィニッシュ。ビップスが昨日のスプリントレース2に続く優勝を飾った。2位にはピアストリ、3位はシュワルツマンが入り選手権ポイントを大きく加算。ノーポイントに終わった選手権トップの周冠宇(ユニ・ヴィルトゥオーシ)との差を縮めている。佐藤は15位で完走した。


 選手権争いは、トップが周の78点。2番手にピアストリの73点、3番手にシュワルツマンの66点となった。次戦イギリスは7月16〜18日に開催される。


■FIA-F2第3戦アゼルバイジャン フィーチャーレース(決勝レース3) 暫定リザルト





































































































































































Pos.No.DriverTeamTime/Gap
18J.ビップスハイテックGP28Laps
22O.ピアストリプレマ・レーシング6.152
31R.シュワルツマンプレマ・レーシング12.623
44F.ドルゴヴィッチユニ・ヴィルトゥオーシ22.400
521R.ボシュングカンポス・レーシング24.418
67L.ローソンハイテックGP26.207
76J.ダルバラカーリン28.081
85D.ティクトゥムカーリン29.801
99C.ルンガーARTグランプリ34.058
1012L.ツェンデリMPモータースポーツ36.167
1122J.エイトケンHWAレースラボ36.993
1214D.ベックマンチャロウズ・レーシング・システム39.973
133周冠宇ユニ・ヴィルトゥオーシ37.934
1411R.フェルシュフォーMPモータースポーツ48.793
1516R.ニッサニーダムス55.485
1625佐藤万璃音トライデント55.825
1724B.ビシュカールトライデント56.970
1823A.デレッダHWAレースラボ1Lap
1915G.サマイアチャロウズ・レーシング・システム1Lap
10T.プルシェールARTグランプリDNF
17M.アームストロングダムスDNF
20M.ナニーニカンポス・レーシングDNF

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